( 196464 )  2024/07/30 17:37:33  
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柔道のエリザベス・ゴンザレス審判に批判が殺到。過去にも誤審問題を起こした“前歴”が(写真:YUTAKA/アフロスポーツ) 

 

パリ五輪の柔道で不可解な審判の判定が続いているが、最も波紋を広げているのが、男子60キロ級で銅メダルを獲得した永山竜樹(28、SBC湘南美容クリニック)が準々決勝で同じく銅メダルのフランシスコ・ガリゴス(29、スペイン)に不可解な一本負けを喫した試合の判定だ。審判を務めたのは、エリザベス・ゴンザレス氏(37)。メキシコから初めて五輪に選ばれた、この女性審判に過去にもガリゴスを勝たせた誤審があったという疑惑浮上している。 

 

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 新たな疑惑が浮上した。 

「待て」を宣告したのにもかかわらず、ガリゴスが永山を絞め続けたことを見逃したあげく「落ちた」として「片手絞め」での永山の1本負けと判断したのが、女性審判のゴンザレス氏。スペイン紙「アス」によるとガリゴスは「審判のそれ(待ての声)は(会場の)音で聞こえなかった」というが、永山が「落ちた」のは「待て」の後。本来であれば無効のはずだが、ゴンザレス氏は、そうは判断しなかった。永山の映像確認の要求は受け入れられず、監督、コーチらの抗議でも判定は覆されなかった。そのゴンザレス氏に過去にも誤審騒動があったことが発覚した。 

 疑惑の誤審問題以降、ゴンザレス氏のインスタには批判コメントが殺到している。ゴンザレス氏はインスタに自身のメキシコの地元紙に乗った「エリザベスがメキシコ人初の五輪審判となる」という紹介記事やエッフェル塔、ID手続きのデスクなどの写真を「私と国を代表する大きな名誉」「あと数日」という言葉と共に投稿しているが、疑惑の誤審騒動以降、300件以上の批判コメントが書き込まれている。 

 また彼女のインタビューを掲載したパン・アメリカン柔道連盟のインスタにも、170件以上の批判の声が集まっているが、その中に過去の誤審を指摘するコメントが複数あったのだ。 

「誤審は今回だけではありませんよね?」 

「2023年にも今回と同じスペインの選手と日本の選手の試合で誤審をして勝たせましたよね。日本人が嫌いなんですか?」 

「日本には二度あることは三度あるっていう言葉があるけど、三度目が無いことを祈ってます」 

「あなたは何回誤審をすれば気がすむの?」 

「あなたは以前にも同じ選手を贔屓して勝たせていますね」 

「恥を知れ。あなたはいつも判断を誤る」 

 中には英語で「あなたの判断が疑問に思われるのはこれで2回目じゃない?」という指摘もあった。 

 そして過去の疑惑の誤審問題が、ズバリ昨年5月にドーハで行われた世界選手権の同じく柔道60キロ級の高藤直寿対ガリゴスの準決勝であったことを示すものがあった。 

 東京五輪の金メダリストで、永山と60キロ級のパリ五輪代表を争っていた高藤は、その試合で序盤に技ありを奪ってリードしたが、追いつかれ試合は延長戦にもつれこんだ。 

 高藤はガリゴスに左腕を関節技で決められたまま大腰でひっくり返されて頭から落とされたのだ。本来ならガリゴスの反則を取るべき場面だったが、ゴンザレス氏はガリゴスの1本を認めてしまった。 

 

 

 実は、この時も一部のメディアが、疑惑の誤審問題として取り上げていたが、決勝に進んだガリゴスが、自身初の世界王者となった。偶然にも、審判ゴンザレス氏、日本人選手、ガリゴス…という3つの要素が重なっていたことが、さらに誤審問題への疑惑の声を強めた。 

 ゴンザレス氏のインスタには批判のコメントが殺到した。 

「誤審を認めて謝罪せよ」「早く審判から追放されることを願ってるよ」「五輪で審判をする能力がない。資格取り消して」という声や「いくらで買収されたのか?」という根拠のない誹謗中傷も目立った。「“待て”の時点で永山選手が落ちていたと判断するなら、ぼーっと眺めていたことに矛盾が発生します。生死に関わるミスです」という鋭い指摘もあった。またスペイン語での「彼女の判断ミスは深刻だ。一つ間違えば永山は死んでいたかもしれない。能力の足りなさを反省し、すぐにパリを離れ、審判を辞任して下さい」という書き込みもあった。 

 メキシコの「LA GACETA」「LA AFICION」などのメディアの報道よると、高校時代に柔道を始めたゴンサレス氏は、選手としての実績はなかったが、18歳からすぐに審判の道へ進み、ここまで18年の審判歴があり、2021年のグランドスラム・バグー大会から国際大会デビュー。スポーツ心理学士、ブリーフセラピストとしての仕事を持っているという。パリ五輪の柔道は16人の審判で運営されているが、37歳のゴンザレス氏が最年少。メキシコ人としては、初めての柔道の五輪審判の抜擢で、メディアに大きく取り上げられている。 

 その中でゴンザレス氏は「審判として五輪出場は目標のひとつだった。選手はすべてをかけている。可能な限り公正でいなければならずそれは大きな責任だ」という言葉を残している。可能な限り公正…その言葉の意味をゴンザレス氏は今どう考えているのだろうか。 

 

 

 
 

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