( 196767 )  2024/07/31 17:01:28  
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100キロ以上ある夫と一緒に新幹線を利用する際、夫だけで2席分の席を取った方が良いか悩むことがあります。

しかし、JRの規則では1人1席となっており、同一乗客が同一区間に2枚以上のチケットを持っても実際に使用できるのは1席のみです。

つまり、2席分のチケットを購入しても、座れるのはどちらか1席になります。

そのため、体が大きい場合は広いグリーン車を利用するか、寝台列車の個室を予約するなどの方法を検討するとよいでしょう。

(要約)

( 196769 )  2024/07/31 17:01:28  
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体重100キロオーバーの夫と来月の帰省で「新幹線」を利用します。席は夫のみで「2席分」取った方がよいのでしょうか? 

 

新幹線で確実に座りたいときは、指定席のチケットを購入する必要があります。体が大きな人だと一つの席に座ることが困難な可能性があるため、2席分のチケットを購入すべきか迷われることもあるでしょう。 

 

この場合、一人で2席分の指定席を取ることが可能なのか、事前に確認しておく必要があります。本記事では、体が大きくて新幹線の座席に座ることが困難な場合の対処法についても詳しくご紹介します。 

 

▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認 

 

JRの規則では、列車の座席は「一人1席」と決まっているのです。 

 

東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)の旅客営業規則第147条には「乗車券類の使用条件」について記載されており、第5項で「同一旅客は、同一区間に対して有効な2枚以上の同種の乗車券類を所持する場合は、当該乗車については、その1枚のみを使用することができる」とされています。 

 

ほかのJRグループの旅客営業規則にも同様の記載があるため、確認しておくといいでしょう。 

 

つまり、たとえ何枚チケットを持っていたとしても、実際に使えるのは1席分のみということです。「体が大きいので1席では狭い」という理由以外にも「荷物が多い」「ゆったり使いたい」などの理由で2席取ることを考えることがあるかもしれませんが、基本的には認められないことが分かりました。 

 

もし、2席分の指定席のチケットを購入したとしても、座れるのはどちらか1席になります。座っていない方の席は「空いている」とみなされ、ほかの乗客が車掌を通してその席のチケットを購入してしまう可能性があるのです。 

 

つまり、せっかく2枚分のチケットを購入しても、ほかの人がそのうちの1席に座ることになり、お金が無駄になってしまうかもしれません。 

 

今回の事例のように、体重が100キロ以上ある人が新幹線に乗る際に2席分を取ることはできないとなると、どう対処すべきか悩まれる人もいるでしょう。 

 

対処法の一つとして、グリーン車の利用が挙げられます。グリーン車は普通車に比べて料金が高い分、座席の幅が広いという特徴があります。ひじ掛け部分も大きいため、ゆったりと過ごすことができるでしょう。 

 

JR東日本によると、JR北海道・東海・西日本(北陸新幹線を除く)・四国内とJR会社間のグリーン料金については表1の通りです。 

 

表1 

 

 

表1 

 

※東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)「きっぷあれこれ グリーン券」を基に筆者作成 

※2024年7月現在 

 

また、寝台列車によっては一室あたりで予約可能で、ツインの個室を一人で利用できるようになっている場合もあるため、可能であれば利用を検討してみるのもいいかもしれません。寝台券は1万円程度で購入できる場合もあります。 

 

そのほかにも、新幹線によっては普通車よりも広く使える座席を用意している場合があるので、チェックしてみることをおすすめします。 

 

今回の事例では「体重が100キロオーバーの夫は新幹線の座席を2席分取るべきか?」ということでしたが、新幹線を含むJRの列車は「一人1席」が基本なので2人分の座席を取ることはできません。もし2席分の指定席のチケットを購入したとしても、実際に座れるのはどちらか1席ということになります。 

 

そのため、体が大きくて座席に座ることが困難な場合は、座席が広いグリーン車を利用したり、寝台列車の個室を予約したりする方法を検討してみるといいでしょう。 

 

出典 

東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本 

 旅客営業規則 第147条5項 

 きっぷあれこれ グリーン券 

 

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 

ファイナンシャルプランナー 

 

ファイナンシャルフィールド編集部 

 

 

 
 

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