( 197697 )  2024/08/02 23:58:46  
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広瀬めぐみ参院議員(58)は、公設秘書の給与詐取事件で、第2秘書に給与を支払っていたが、実際には勤務実態がなかったとして、約400万円をだました疑いがある。

広瀬氏は自民党を離党して立憲民主党から参院議員に当選し、初めて自民党に議席を奪還したが、事務所運営に苦労しており、同事務所が別の国会議員事務所からの教示を受け入れたとされる。

公設秘書給与問題が相次いだことを受け、国会議員秘書給与法が改正され、直接支給の対策が盛り込まれた。

広瀬氏は第2秘書の勤務実態を主張しており、特捜部も関連する資金流れについて音声記録を所持している(要約)。

( 197699 )  2024/08/02 23:58:46  
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広瀬めぐみ参院議員=盛岡市で2024年3月5日午後2時0分、湯浅聖一撮影 

 

 広瀬めぐみ参院議員(58)=岩手選挙区、自民党を離党=が公設秘書の給与を詐取したとされる事件で、広瀬氏の事務所関係者が周囲に「別の国会議員事務所にいた秘書から手口を教示された」という趣旨の説明をしていることが関係者への取材で判明した。東京地検特捜部が裏付け捜査を進めている。 

 

【写真】大勢の報道陣が集まった広瀬氏の事務所 

 

 関係者によると、広瀬氏は公設第1秘書の妻を公設第2秘書としたが、第2秘書に勤務実態はなく、2022年冬から23年夏までの給与計約400万円を国からだまし取った疑いがある。 

 

 広瀬氏は弁護士出身で、22年7月の参院選に立候補。立憲民主党の現職を破って初当選し、岩手選挙区で30年ぶりに自民として議席を奪還した。 

 

 ただ、広瀬氏は1期目で事務所の運営に苦労しており、事務所関係者は「運営費が足りずに別の国会議員事務所にいた秘書の教示を受け入れることになった」と話しているという。 

 

 国会議員による公設秘書給与を巡っては、詐取が相次いだことを受けて04年に改正国会議員秘書給与法が成立。国から秘書へ給与を直接支給する対策が盛り込まれた。 

 

 広瀬氏の第2秘書の口座にも給与が直接振り込まれていたが、広瀬氏が給与を移動するよう指示し、大半が広瀬氏に渡ったとされる。こうした資金の流れについて、事務所関係者同士が会話する音声記録が残されており、特捜部も入手しているとみられる。 

 

 広瀬氏は自身のホームページで「第2秘書は岩手県遠野市で不動産業を営んでいるが、リモートワークで支援者のリスト作成をしたり、車の運転をしたりしており、秘書としての勤務実態があった」と主張している。【安元久美子、北村秀徳、岩本桜、山田豊】 

 

 

 
 

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