( 199097 )  2024/08/07 01:13:57  
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5日に大暴落した日経平均株価が、6日に3000円以上上昇し、過去最大の上げ幅となった。

大阪取引所ではサーキットブレーカーが2度実施されるほどの急上昇で、終値は過去最高値だった。

岸田首相は日本経済の移行を強調し、投資家は不安定な状況に戸惑っていた。

相談者も不安を抱えながら、資産運用のアドバイスを求めていた。

これまでの市況はアメリカ経済に左右され、乱高下が続く可能性があるとの指摘もある。

専門家によると、未来を読むのは難しい状況であり、株価の動向に注意が必要である。

(要約)

( 199099 )  2024/08/07 01:13:57  
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6日は過去最大の上げ幅となった 

 

5日、歴史的な大暴落となった日経平均株価。 

6日は一転して、3000円以上値を上げ、過去最大の上げ幅となりました。 

 

■【動画で見る】歴史的大暴落から“過去最大上げ幅” 「先行きが見通せない」と専門家 

 

大阪取引所では「サーキットブレーカー」が2度、実施された 

 

5日、世界的に株価が大暴落した、いわゆる“ブラックマンデー”の翌日を上回る下落幅を記録した、日経平均株価。 

 

5日までの2営業日で、6600円以上、値を急速に下げた反動から、6日は取引開始直後から一転、全面高の展開に。 

 

株価の急激な上昇を受け、大阪取引所では6日午前、混乱を避けるため一時的に売買を停止する「サーキットブレーカー」が2度、実施されました。 

 

終値は5日と比べ、3217円高い3万4675円46銭で取引を終了し、上げ幅としては過去最大となりました。 

 

岸田首相 

 

【岸田首相(6日)】「きょうも株価がまた動いています。こうした状況を冷静に判断していくことが、重要であると考えています」 

 

岸田首相は「日本経済は新たなステージへの、力強い移行が続いている」との認識を示し、「緊張感を持って注視し、日銀と連携して経済財政運営を進める」と強調しました。 

 

「こればっかりは読めないと思います」 

 

この不安定な値動きに投資家たちは…。 

 

【投資家60代男性】「きのうは思わず写真を撮ってしまったぐらい、滅多に見られない数字、マイナス4000台が出たので。こればっかりは読めないと思います」 

 

【投資家50代男性】「安いときにちょっと買ったやつがあって。その中で神戸製鋼さんのを持っていて、上がってたときに売っとけばよかった。いまボンと落ちちゃった。これだけ乱高下すると気になりますね」 

 

「今ほどアドバイザーと話したいときはなかった」 

 

資産運用や投資信託などの相談を受け付けている窓口には、朝から多くの人が訪れていました。 

 

【相談者】「きょう来ると思っていて。すごいタイミングだった。今ほど大橋さん(アドバイザー)と話したいときはなかった」 

 

【ファイナンシャルアドバイザー 大橋俊介さん】「一日でこれだけ下がってしまいますと、やはり手放したくもなるでしょうし」 

 

【相談者】「売りが売りを生んじゃう」 

 

【ファイナンシャルアドバイザー大橋俊介さん】「きのうはまさにそうだったと思いますね」 

 

【相談者】「(投資の目的は)老後資金の運用。新NISAが始まるにあたって、今ある、ちょっとだけ余っているお金を運用したいなと。どうなるんやろうと思っていたら、こうなったので。びっくりしたし、ことしに入ってまだ株に手を出してないので、ちょっと良かったなと思った」 

 

不安定な値動きはいつまで続くのか。 

 

市場関係者からは「アメリカの経済指標に一喜一憂し、翻弄(ほんろう)される動きが続きそう」との指摘も出ています。 

 

 

「乱高下しやすい状況が続く可能性も」 

 

過去最大の下落から急反発となった、6日の株価。 

今後、どうなるのか気が気でないという人もいると思います。 

 

りそな総合研究所・荒木秀之主席研究員に聞きました。 

 

今後の株価について、「乱高下しやすい状況が続く可能性もある。ただ、専門家でも先行きはなかなか見通せない」ということです。 

 

消費者全体への影響については、「株価の変動による直接的な影響よりも、円高進行による物価の変化の方が影響は大きいか」ということです。つまり、円高が進むことによって、輸入品が買いやすくなったり、海外旅行にも行きやすくなるのではないかというメリットもあります。 

 

突然の乱高下に驚いた投資家も多いと思います。 

 

【関西テレビ 神崎博報道デスク】「5日の大幅下落は、日本の今の経済状況を反映しているわけではありません。一方で、日本の経済、特に株価はアメリカの景気に左右されることが多く、例えば“アメリカがくしゃみをしたら、日本が風邪をひく”というような話がありますが、アメリカの経済指標が出るたびに、日本の株価が大幅に落ちたり、上がったりするので、アメリカと日本は切っても切り離せないので、当分の間、アメリカに振り回されることは続くのではないかと思います」 

 

日本経済としてはデフレ脱却を目指している中で、影響というのはあるでしょうか。 

 

【関西テレビ 神崎博報道デスク】「今のところは、着実に賃上げは進んでいますし、日本経済に対して、確かにこの円高円安の影響はあるんですけども、それほど大きく落ち込んでいることはありません。当面このラインを維持するとは思いますが、やはりアメリカの影響を受けるということです」 

 

専門家も先が読めない状況、今後も株価の動きに注視が必要です。 

 

(関西テレビ「newsランナー」2024年8月6日放送) 

 

関西テレビ 

 

 

 
 

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