( 199209 )  2024/08/07 14:57:57  
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7月31日、「全国高校総合文化祭」の総合開会式に出席された秋篠宮ご一家 /(C)JMPA 

 

「(準備なども)大変だったのでは……」 

 

岐阜県で高校生たちに、そう声をかけられた悠仁さま。秋篠宮ご夫妻と悠仁さまは、「第48回全国高校総合文化祭」の総合開会式などに臨席するために、7月31日から1泊2日で岐阜県を訪問された。 

 

【写真あり】8月1日、岐阜県美術館で高校生たちの美術作品を鑑賞された秋篠宮ご一家 

 

皇室担当記者はこう語る。 

 

「高校総合文化祭(以下、総文祭)は“文化部のインターハイ”と呼ばれ、秋篠宮ご夫妻が臨席を重ねられてきました。悠仁さまも’22年は東京都、’23年は鹿児島県と、2年前から同行されています。 

 

総文祭での高校生たちとの現場交流も3度目となり、今回は悠仁さまも、以前より笑顔をお見せになられていました。 

 

総合開会式では、参加した生徒たちが岐阜県の『郡上おどり』など、さまざまなパフォーマンスを披露。式典後の懇談で、悠仁さまが準備の苦労をねぎらわれる場面もあったのです。 

 

またご公務にまだお慣れではない悠仁さまをお席に誘導されたり、受け答えを見守られたりと、紀子さまがお振る舞いを“ご指導”されているご様子もしばしば見受けられました」 

 

2日目の8月1日には、岐阜市内にある「岐阜県美術館」で高校生たちの美術作品などをご鑑賞。沖縄県出身の高校3年生が制作した陶器について説明を受けられた際、悠仁さまは「表面がすべすべですよね。それはどんな技術が?」などと、質問されていた。 

 

■ご成年により皇族費が3倍に 

 

「悠仁さまは、高校生たちとの交流に真摯に臨まれていましたが、ネット上では残念ながら批判の声も少なからず上がっています。 

 

《受験生は今の時期、寝る間も惜しんで勉強しているのでは……》《受験生を公務に連れて行かれるのは、いかがなものでしょうか?》などと、受験生の悠仁さまが、夏休みとはいえ地方にお出かけされていることに違和感を覚えている人も多いようです」(前出・皇室担当記者) 

 

そうした違和感に拍車をかけているのが、西村泰彦宮内庁長官の発言だった。 

 

「7月18日の定例記者会見で、悠仁さまが来春に執り行われる成年式の前に、園遊会に出席される可能性があると言及したのです。 

 

秋の園遊会が開催されるのは例年10月下旬から11月上旬ごろです。18歳・高校生での園遊会ご出席は話題を集めることは間違いないでしょうが、もちろん大学受験にとって重要な時期であり、宮内庁内でも『なぜ園遊会デビューを急がれるのか?』という疑問を呈する職員もいます」(前出・皇室担当記者) 

 

ある宮内庁関係者は、こうした一連の動きの陰には秋篠宮さまと紀子さまの“ご憂慮”が隠されていると指摘する。 

 

 

「9月6日、悠仁さまが18歳の誕生日をむかえ、成年皇族となられることで、そのご待遇も変わります。その一つが悠仁さまに支給される皇族費の増額なのです」 

 

“皇族費”について、元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんはこう語る。 

 

「皇族費は、ふだんの生活で使われる服や食材、交際費や私的なご旅行などに充てられます。秋篠宮家には国家公務員の運転手や料理人などもいますが、それだけでは足りない場合は、皇族費で私的に雇うことも可能です。 

 

額はそれぞれのご身位で違いますが、ご一家の総額が、宮家の口座に四半期ごとに振り込まれます。皇族費には所得税はかからず、国の会計検査も行われません」 

 

皇室経済法によれば、悠仁さまには“独立の生計を営まない未成年の親王”として年額305万円が支給されてきた。それが成年になられることで、3倍となる。 

 

本誌の取材に対し、宮内庁報道室は次のように回答した。 

 

《令和6年度の悠仁親王殿下の皇族費の年額は660万円です。令和7年度の皇族費の年額は、915万円となる予定です》 

 

令和6年度に関しては未成年の5カ月分は月約25万円、成年となられた後の7カ月分は月約76万円として計上されているという。 

 

静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、 

 

「悠仁さまの皇族費の額については、皇室経済法の規定によるものです。しかし近年の秋篠宮家は、宮邸の改修費用が莫大な額だったうえ、事務棟などとして使われる予定だった旧御仮寓所で佳子さまが一人暮らしをされているなど、国民の経済感覚とはかけ離れた生活についての批判が巻き起こりました。 

 

また国民は納税に関しても、収入や必要経費などの提出が義務づけられていますが、皇族費の明細を明らかにする必要はなく、そういった点に不公平感を覚える人もいるでしょう。悠仁さまの皇族費が増えることを機に、皇族費のあり方や使途についての批判が生まれる可能性もあると思います」 

 

紀子さまにとって、過熱していた改修費や佳子さま独居生活への批判は悪夢のようだっただろう。 

 

「いくらご公務に邁進されていても、“金満体質の宮家”“国民に寄り添っていない”といったバッシングを受けられていたのです。 

 

今秋から来春に向けては、悠仁さまの受験や成年式もあり、紀子さまとしては批判の再燃は絶対に避けたいとお考えです。 

 

“公務もほとんどしていないのに年収900万円なのか”といった声を上げさせないためにも、悠仁さまが地方ご公務や園遊会に参加されることにより、目に見える“実績”を示されたいということなのでしょう」(前出・宮内庁関係者) 

 

受験生として、そして皇族として、悠仁さまの奮闘の日々は続く。 

 

「女性自身」2024年8月20日・8月27日合併号 

 

 

 
 

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