( 199427 )  2024/08/08 00:52:53  
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大阪府内の子どもたちに万博への無料招待を提供する事業が進行中だが、引率する教員たちの不安は解消されていない。

大阪メトロ中央線では、「子ども専用列車」と「子ども優先列車」の運行案が提示され、子どもたちを安全に運ぶ取り組みが進められている。

しかし、教員たちは万博会場の下見が工事理由で困難であるため、安全性や施設の確認が十分でないと懸念している。

彼らは要望を大阪府議会に訴え、議員たちは教員の訴えに理解を示している。

(要約)

( 199429 )  2024/08/08 00:52:53  
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FNNプライムオンライン 

 

大阪府内の子どもたちを、万博に無料で招待する事業。 

 

準備が進む一方、引率する教員たちの不安は解消されていない。 

 

【写真】「子ども専用列車」と「子ども優先列車」 

 

事態を改善しようと、自ら声を上げた教員たちを取材した。 

 

大阪府の子どもたちを、無料で万博に招待する事業で、どのように、子どもたちを安全に会場まで運ぶのか。 

 

7日、発表されたのは、大阪メトロ中央線の「子ども専用列車」および、「子ども優先列車」という2つの案だ。 

 

「子ども専用列車」は、乗車駅を森ノ宮駅に限定。 

 

一旦逆方面の長田駅まで進み、折り返した後は、夢洲までノンストップで運転する。 

 

一方、「子ども優先列車」は、運行ルートは同じだが、乗車駅を森ノ宮駅に限定せず、中央線の、どの駅からも乗ることができますが、一般客は乗らないようにアナウンスする。 

 

中井亮太朗・大阪メトロ交通ネットワーク部長:回送で空の電車に乗っていただけるということが、一番学校側にとっても乗車しやすい。 

 

準備が進む一方、実際に子どもたちを引率する教員たちの不安は解消されていない。 

 

万博協会の担当者:トイレについても、バリアフリートイレが各地に設置しておりますので、利用できますし、医療施設についても、診療所や休憩所がございますので、必要であればご利用いただく。 

 

先月、万博協会は、校外学習として万博を訪れる全国の学校を対象に、説明会を開いた。 

 

大阪市立の中学校の教師、増田育子さん。 

 

よりよい校外学習を目指す、教師たちのグループ、「おまかせHR研究会」に所属していて、無料招待事業についても、有意義な学びにしたいと考えているが… 

 

大阪市立中学校の教師・増田育子さん:充実した学びもしたいんですけど、どうしてもこんだけ暑かったり、昼ごはんの(食べる場所の)こととか、説明が少なかったので、そこがちょっと心配で、安全に帰ってこれるかという面がちょっと不安ですね。 

 

さらに、増田さんが懸念しているのは、校外学習の前に行う下見についてだ。 

 

子どもたちの動線などを確認する下見は、大人数を安全に引率する上で、教育の現場では重要視されている。 

 

増田さんの学校は、5月ごろの訪問を希望しているが、新学期が始まる4月以降は、多忙となることから、万博開幕前の3月には下見をしたいと考えている。 

 

 

しかし… 

 

「工事期間中の会場内視察は、危険を伴うため、受け入れることができません」 

 

万博協会は、工事を理由に、開幕前の下見は事実上不可能だと説明。 

 

その代わり、会場内を撮影した動画を提供する方針だ。 

 

増田育子さん:パビリオンの動画の説明では、下見としては不十分だと思います。トイレの数もそうだし、配置、洋式・和式とかまで障害ある子であれば、和式使えないので洋式だけ、もうちょっと言ったら、教員も一緒に入るので広めのトイレがいいとか、そういうところまで見たいので。 

 

万博協会から納得する説明が得られなかったと感じた、増田さんたちおまかせHR研究会のメンバーは、大阪府議会の議員たちを訪ねた。 

 

「下見は各校が希望する時期に行えること」など、自分たちの要望を聞いてもらうことにしたのだ。 

 

大阪府立高校の教諭:それは(委託している)旅行会社に聞いてください、みたいなのがあって、それこそたらい回しじゃないんですけど。 

 

 立憲・野々上愛府議:分かる人連れてこいって言っていいですよ。これは教育事業としてやるんだから、大阪府教育庁が仕切り直さないといけない話だと思うんで。 

 

議員たちは、万博へのスタンスを問わず、教員たちの訴えに理解を示していた。 

 

大阪維新の会・紀田馨府議:不安に感じている方がいるのは、しっかり受け止めないといけないですし、不安を解消していただけるような環境をつくっていくのも、安心して多くの方に来ていただくためにも大事。 

 

 公明・藤村昌隆府議:どの会派も、このことは大変大事で、子どもたちに安全に万博に行ってもらいたい。 

 

増田さんたちは今後、すべての会派の議員と意見交換し、府議会に請願という形で声を届けることにしている。 

 

大阪市立中学校教諭・増田育子さん:ここから改善というか、まだ言っても半年以上あるので。万博協会も府も一緒にいろんなことを開示してほしいし、いろんなことを一緒に考えてほしいと思います。 

 

関西テレビ 

 

 

 
 

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