( 199637 )  2024/08/08 16:40:29  
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財務省が発表した2024年上半期の国際収支統計によると、経常収支の黒字が前年同期比59.2%増の12兆6817億円で、輸出は伸びたが資源価格の下落で輸入が抑えられた。

貿易収支は赤字だが赤字幅は縮小し、企業の第1次所得収支は過去最大の黒字だった。

サービス収支は赤字で、旅行収支は過去最大となった。

6月の経常収支は1兆5335億円で、過去2番目に大きい額だった。

(要約)

( 199639 )  2024/08/08 16:40:29  
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財務省 

 

 財務省が8日発表した2024年上半期(1~6月)の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支の黒字は、前年同期比59・2%増の12兆6817億円だった。自動車の輸出が伸びた一方、資源価格が下落したことなどで輸入額の伸びが抑えられた。 

 

【チャート】直近1か月の日経平均株価の値動き 

 

(写真:読売新聞) 

 

 モノの輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2兆6118億円の赤字となり、赤字幅は49・6%縮小した。 

 

 輸出額は6・7%増の50兆6068億円だった。米国向けの自動車の輸出が増えたことや、半導体製造装置なども増加した。輸入額は1・1%増の53兆2185億円だった。ロシアのウクライナ侵略で高騰していた資源価格が落ち着き、石炭の輸入が減るなどして全体の伸びは抑えられた。 

 

 企業が海外子会社から受け取る配当金など「第1次所得収支」は10・0%増の19兆1969億円の黒字で、半期ベースで比較可能な1985年以降で最大だった。海外での金利上昇で債券の利子収入が伸び、円安で円換算額が膨らんだ。 

 

 モノ以外の取引を示すサービス収支は1兆7511億円の赤字だった。赤字幅は15・4%縮小した。サービス収支を構成する旅行収支は、訪日客の増加で過去最大となった。 

 

 同時に発表した6月の国際収支統計(速報)で、経常収支の黒字は前年同月比0・9%増の1兆5335億円だった。6月として過去2番目の大きさだった。 

 

 

 
 

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