( 200712 )  2024/08/11 16:58:35  
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アルジェリアのイマネ・ヘリフがボクシング女子66キロ級で金メダルを獲得。

しかしネット上で性別騒動について中傷され、それに対してパリ検察庁に告訴状を提出したことが報じられた。

ヘリフは事実上の告発の新たな戦いを始め、世界中の人の意識を変えたいと語っている。

過去に性別適格検査に不合格とされた経歴があり、誹謗中傷が飛び交った上に大会後も攻撃を受けている。

ヘリフは自身の正当性を主張し、いじめを止めるよう訴えている。

(要約)

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金メダルにキスをするイマネ・フリフ(AP) 

 

 ボクシング女子66キロ級で金メダルを獲得したイマネ・ヘリフ(アルジェリア)が10日、性別騒動を巡るネット上での誹謗(ひぼう)中傷について、パリ検察庁に告訴状を提出したことが分かった。ロイター通信が報じた。 

 

【写真】相手の顔面にパンチを見舞うヘリフ 

 

 代理人弁護士は「ヘリフは正義、尊厳、名誉を賭けた新たな戦いを率いることを決意した。9日にサイバーハラスメント行為で告訴状を提出した」と公表。ヘリフ本人は「私に関してSNSで言われていること全て不道徳だ。世界中の人の意識を変えたい」と話しているという。 

 

 ヘリフは国際ボクシング協会(IBA)管轄下で行われた昨年の世界選手権で、性別適格検査に不合格とされた。大会前から出場を疑問視する声が上がる中、1日の2回戦で相手選手がわずか46秒で棄権したことで、国際的な議論に発展。ネットでは誹謗中傷が飛び交った。 

 

 決勝後の会見でヘリフは「女性として生まれ育ち、競技をしている。疑いの余地はない。私の成功を望まない敵や攻撃が、この栄光を特別なものにした」と話し、「ネット上での攻撃はひどかった。いじめはやめてほしい。将来、同じようなことが起きないように願っている」とも訴えていた。 

 

 またクレムレフ会長自らヘリフを「男性」と断定したIBAにも「理由は分からないが、彼らは私のことが嫌い。自分の尊厳、名誉は全てに勝る」と反論した。 

 

 IBAは組織運営などを問題視され、国際オリンピック委員会(IOC)が統括団体としての承認を取り消した。パリ五輪はIOC管轄下で行われている。IOCはヘリフと、同じく同選手権の検査で合格せず、五輪で57キロ級で金メダルを獲得した林郁婷(台湾)について、パスポート上の性別に基づき「問題ない」と主張。バッハ会長も「2人が女子であることに疑いの余地が生まれたことは、過去にも決してなかった」と擁護している。 

 

報知新聞社 

 

 

 
 

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