( 200849 )  2024/08/12 01:43:15  
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女性アナウンサーのイメージ 

 

 フリーアナウンサー事務所に所属する女性アナウンサーが、X(旧ツイッター)に「夏場の男性の匂いが苦手すぎる」などと投稿、批判を受けて投稿を削除したほか所属事務所に契約解除通知をされる事態となりました。 

 

【画像】謝罪する「女子アナ」と、“解約解除”した事務所(画像5枚) 

 

 女性アナウンサーは2024年8月8日(木)、「ご事情あるなら本当にごめんなさいなんだけど」と前置きした上で、「夏場の男性の匂いや不摂生してる方特有の体臭が苦手すぎる」と投稿。続けて「(自身は)1日数回シャワー、汗拭きシート、制汗剤においては一年中使うのだけど、多くの男性がそれくらいであってほしい…」と思いをつづりました。 

 

 これに対しては約3万件の“いいね”が集まった一方で、「工事現場や外回り営業で働いている人は1日に何度もシャワーなんて入れない」「汗臭い人は苦手、ではなくなぜ『男性の』と言ってしまったのか」「必死に働く男性に対してリスペクトも配慮もない」といった批判が殺到しました。 

 

 女性アナウンサーは「気付かぬうちに不快にさせることが誰しもあるから、できる範囲で清潔感を保つことが大事。特にこんな酷暑なら過剰に気をつけるくらいでもおかしくない」と趣旨を補足しましたが、“男性差別”との批判は収まらず。女性は当該の投稿を削除しアカウントを非公開設定にしたものの、所属事務所は同月10日、女性アナウンサーとの契約を解消したと発表しました。 

 

 理由として事務所は「異性の名誉を毀損する不適切な投稿行為が認められたことから、当社はアナウンス事務所として、所属契約の維持は困難と判断し」た、としています。 

 

※ ※ ※ 

 

 SNSで“男性差別”が指摘された事例としては同年7月、大手衣料品チェーン「しまむら」グループの子ども用品店「バースデイ」が、「パパはいつも寝てる」「パパは全然面倒みてくれない」「ママがいい」などと書かれたTシャツや靴下の新商品を発表して炎上、販売中止となりました。 

 

 性別にまつわる差別的表現の批判や炎上、キャンセル事案などは従来、女性を対象としたものが多くみられました。これは、男性は社会的強者、女性は社会的弱者(つまり虐げられることが相対的に多い立場にある“被害者”)という図式が男女ともに共通認識となっていたことによるものと言われますが、近年「男女平等」の号令が浸透する中で、男性たちもまた自身への差別的表現や権利の剥奪に敏感になっていることが背景として挙げられます。 

 

 こうした男性対女性という構図での“キャンセル合戦”について「いい加減終わらせた方がいい」「怖くて何も言えない社会になってしまう」と懸念する声もあります。 

 

LASISA編集部 

 

 

 
 

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