ミャンマーの軍事政権が、ヤンゴンにあるスーパー最大手「イオン」の現地法人「イオンオレンジ」の商品本部長である笠松洋さん（53歳）を解放した。

軍政下の裁判所は笠松さんに禁錮1年と罰金の有罪判決を言い渡していたが、詳しい経緯や理由は不明。

笠松さんは帰国する見通しで、約1カ月半にわたる勾留が終わった。

（要約）

ミャンマー・ヤンゴンにあるスーパー「イオンオレンジ」の店舗＝7月（共同） 

　【ヤンゴン共同】ミャンマー軍事政権が、拘束を続けていたスーパー最大手イオンの現地法人「イオンオレンジ」商品本部長、笠松洋さん（53）を解放した。外交筋が13日明らかにした。軍政下の裁判所は12日、コメの価格統制に違反したとして、笠松さんに禁錮1年と罰金の有罪判決を言い渡していた。 

【画像】ミャンマー、邦人拘束と発表　イオン関係者、コメ販売で 

　解放に至った詳しい経緯は不明。笠松さんは帰国するとみられる。 

　軍政は6月30日に笠松さんを拘束し、7月11日に起訴。最大都市ヤンゴンの警察署などで勾留を続けた。解放は約1カ月半ぶり。 

　ミャンマーでは生活必需品の価格高騰を抑えるため、軍政が実勢を無視した統制価格を設定し、「違反」した事業者を摘発している。