( 204347 )  2024/08/23 01:33:09  
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平均年収「458万円」って本当?私は30代ですが、周りでそこまで稼いでいる人はあまりいません… 

 

日本の平均年収は「458万円」といわれています。「平均年収」というと約半数の人が458万円以上稼いでいるイメージがあるかもしれませんが、実際に自分の周りにそのくらいの年収の人があまりいない場合、不思議に思うこともあるでしょう。 

 

本記事では、給与階級別の分布や年齢別の平均年収などを確認したうえで、なぜ平均年収が「458万円」であるのに平均より低い人が多いように感じるのかについて解説します。 

 

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国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者1人当たりの平均給与は「458万円」ということです。ただし、この平均年収は男女あわせたもので、さらに正社員以外の給与も含まれているため、詳細は表1の通りです。 

 

表1 

 

出典:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」を基に筆者作成 

 

また、平均給与458万円のうち、平均給料・手当は男性が約472万円、女性が約270万円、平均賞与は男性約92万円、女性約44万円です。 

 

同調査によると、給与階級別分布では「300万円超400万円以下」という人の割合が最も多く、次いで「400万円超500万円以下」「200万円超300万円以下」となっています。 

 

平均年収が458万円であるにもかかわらず「300万円超400万円以下」が最も多くの割合を占めていることは、平均年収が正社員だけでなく正社員以外の給与も含めて求められていることが関係していると考えられます。 

 

例えば、3人の給与所得者がいて平均年収が500万円であっても「500万円が3人」の場合と「1000万円が1人・250万円が2人」の場合では、後者の方が実際に受け取っている年収は500万円より低い人が多いことになるでしょう。 

 

今回の事例では「30代では年収458万円程度という人は少ない」ということなので、30代の平均年収についても確認しておきましょう。「30~34歳」と「35~39歳」に分けて、それぞれ男女別の平均年収を表2にまとめました。 

 

 

表2 

 

出典:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」を基に筆者作成 

 

30代では男女合計だと平均年収が400万円を超えているようですが、女性だけで見ると300万円台になっています。もちろん、正社員か正社員以外かによっても変わってくるはずなので、30代で平均年収に届いていない人も多いと考えられるでしょう。 

 

日本の平均年収は「458万円」ということですが、自分の周りにそれだけ稼いでいる人があまりいない場合、本当にその金額が平均なのか疑問に思う人もいるでしょう。 

 

実際に、給与階級別分布では「300万円超400万円以下」という人の割合が最も多いため、平均年収以下の人の方が多いように感じるかもしれません。 

 

特に、30代は男女合計だと平均年収が400万円を超えていますが、女性だけ見ると平均年収が300万円台になっているため、平均年収に届いていない人も多いと考えられます。 

 

出典 

国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 II 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与(第8表)平均給与(15ページ)、[平均給与の内訳](第10表)平均給料・手当及び平均賞与(17ページ)、[年齢階層別の平均給与](第14図)年齢階層別の平均給与(21ページ)、3 給与階級別分布 (第16表)給与階級別給与所得者数・構成割合(23ページ) 

 

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 

ファイナンシャルプランナー 

 

ファイナンシャルフィールド編集部 

 

 

 
 

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