( 204497 )  2024/08/23 16:43:58  
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衆院財務金融委員会で答弁する日銀の植田和男総裁。左は鈴木俊一財務相=23日午前、国会(春名中撮影) 

 

日銀の植田和男総裁は23日午前、衆院財務金融委員会の閉会中審査に出席し、政策金利の引き上げ後の8月上旬に乱高下した株式や為替といった金融市場について「引き続き不安定な状況にある」との認識を示した。その上で、市場の動向について「極めて高い緊張感を持って注視していく」と強調した。 

 

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植田総裁は今後の金融政策について、経済・物価が想定通りに推移すれば「金融緩和の度合いを調整していく基本的な姿勢に変わりない」と説明した。日銀が掲げる2%の物価安定目標の確度が高まれば、政策金利を引き続き引き上げていく考えを示した。 

 

日銀は7月31日の金融政策決定会合で政策金利を0~0・1%程度から0・25%程度にすることを決めた。植田氏は会合後の記者会見で年内の追加利上げの可能性を否定せず、市場では政策正常化に向けた動きが加速するとの見方が広がった。 

 

8月に入ると株価の変動が大きくなり、日経平均株価は5日に過去最大の下げ幅の前週末比4451円安を記録。翌6日は一転して過去最大の上げ幅の前日比3217円高となった。日銀の内田真一副総裁は7日の講演で「市場が不安定な状況で利上げすることはない」と追加利上げに慎重な姿勢を強調した。 

 

 

 
 

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