( 206247 )  2024/08/29 01:20:39  
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牛丼チェーンの吉野家は“ダチョウ肉”を使った「オーストリッチ丼」の販売を開始しました。価格はスープ付きで1683円です。“牛丼一筋”からの脱却を図る狙いとは? 

 

吉野家HD 河村泰貴社長 

「本日、吉野家HDはダチョウつまりオーストリッチに関する事業を本格的に開始することを発表します」 

 

吉野家が発表したのは、大手牛丼チェーンとして初めてダチョウ肉を使った丼ぶり。その名も「オーストリッチ丼」です。 

 

きょうから一部の店舗で6万食限定で販売されます。 

 

ダチョウ肉はグループ会社が運営する茨城県内の農園で飼育している国産です。飼育数は日本最大規模の500羽を誇ります。 

 

特徴は鳥の肉としては珍しい赤身肉です。気になるその味は… 

 

記者 

「臭みもなく、とても柔らかくて食べやすい。味もまさにローストビーフのような味で、とてもヘルシーで美味しいです」 

 

ダチョウ肉は低脂肪で高たんぱくだといいます。 

 

価格はダチョウの骨で作ったコラーゲンたっぷりスープもついて1683円(税込み)。 

 

なぜダチョウ肉なのでしょうか? 

 

吉野家HD 河村泰貴社長 

「吉野家の歴史は牛肉の情勢に左右されてきた歴史ということ。例えば20年前と比べても仕入れている牛肉の価格は2倍、3倍という価格になっているので非常に危機感を持っている」 

 

背景にあるのは世界人口の増加による食糧不足の懸念です。食肉の供給バランスが崩れ、早ければ2030年には十分なタンパク質がとれなくなる「タンパク質クライシス」に陥る可能性も。 

 

こうした中、吉野家は10年ほど前からダチョウ肉に注目し、商品開発を進めてきました。長年ダチョウを研究してきた研究員は牛の4分の1程度で育つ飼料効率が魅力だと話します。 

 

吉野家HD素材開発部 黒川眞行主席研究員 

「餌も非常に少ない量で大きくなるっていう、そんなところがありまして、穀類の消費を抑えるっていう意味でも非常にメリットがある」 

 

今後のダチョウの可能性に社長は… 

 

吉野家HD 河村泰貴社長 

「スーパーマーケットに行けば牛肉、豚肉、鶏肉の横にオーストリッチ(ダチョウ)が並んで、レストランに行けばヘルシーで美味しい選択肢としてオーストリッチ(ダチョウ)メニューが並んでいる。人々の暮らしの中に普通に自然にオーストリッチ(ダチョウ)関連商品が溶け込む未来を作っていきたいと考えている」 

 

牛・豚・ニワトリに続く“第4の肉”として白羽の矢が立ったダチョウ。「タンパク質クライシス」解決の救世主となるのでしょうか。 

 

TBSテレビ 

 

 

 
 

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