自民党の小林鷹之前経済安全保障担当相は、自民党総裁選への出馬を正式に表明し、株式売却益などの金融所得への課税強化には否定的な考えを示した。

所得の増加よりも中間層の所得増加に重点を置くべきだと述べた。

（要約）

自民党の小林鷹之前経済安全保障担当相（春名中撮影） 

自民党総裁選（12日告示、27日投開票）への出馬を正式に表明した小林鷹之前経済安全保障担当相（49）は3日、株式売却益などの金融所得への課税強化について、否定的な考えを示した。「今は増税ではなく、中間層の所得をどうやって増やしていくか。そこに重点を置くべきだ」と語った。党本部で記者団の取材に応じた。 

【比べてみる】小泉進次郎氏と小林鷹之氏…自民党の若手「ホープ」２人のプロフィール 

金融所得課税強化を巡っては、総裁選に出馬する石破茂元幹事長（67）が2日のBS日テレ番組で、首相に就任した際には課税強化を「実行したい」と述べていた。小林氏は「政府与党の間で新NISAをはじめ、しっかりと投資を促し、金融所得を上げていこうという流れにある」と強調した。