( 209478 )  2024/09/07 15:16:48  
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雅子皇后 

 

 天皇皇后両陛下は、8月21日から30日まで栃木県の那須御用邸で静養された。猛暑いまだやまぬ折、ご公務の合間を縫って休息なさるのも、また重要なお仕事であるのだが、懸念されるのは雅子皇后のご体調である。現に、今回のご静養でも「異変」が生じており……【前後編の後編】。 

 

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 前編【「6月の英国ご訪問前からお疲れのご様子が」 雅子皇后の現在のご体調 当日になってもコンディションが見通せないままの “綱渡り”】では、8月下旬の那須御用邸のご静養で見られた“異変”について報じた。 

 

 さる皇室ジャーナリストが言う。 

 

「今回のようなご静養とは事情が異なりますが、雅子さまのご体調がもとで事務方の仕事が滞ってしまうケースは、以前にもありました。例えば2013年4月にあったオランダ国王の即位式に、皇太子ご夫妻(当時)が招待されたのですが、雅子さまのご体調が見通せず、回答期限を大幅に過ぎてもご出欠を表明できなかった。そのため庁全体を巻き込んでの騒動になりました」 

 

 この時は宮内庁ナンバー2の次長が会見で、 

 

〈一日も早く出欠を決めていただくよう、ご夫妻にはお願い申し上げている〉 

 

 と口にし、その3日後にも長官が、 

 

〈回答期限も過ぎており、閣議了解の手続きも必要〉 

 

 と述べるなど、立て続けに「苦言」を呈していたのだった。 

 

「ご夫妻そろっての出席が正式に決まったのは、ご出発の9日前。結果的には、雅子さまにとって11年ぶりとなる海外公式ご訪問が実現したのです」 

 

 先のジャーナリストはそう振り返るのだが、ご体調が及ぼす影響は、かように甚大である。 

 

 宮内庁関係者が明かす。 

 

「大事な行事当日にご体調のピークを合わせられるよう、皇后さまは数日間かけてコンディションを整えられています。ただし、そのお出ましが終わった後はお疲れが残ってしまう。なかなかお休みになれないなど、少なからず生活のリズムが狂ってしまうのです」 

 

 かねて懸念されてきた“昼夜逆転”は、いまも御身を苛(さいな)んでいるというのだ。 

 

「適応障害からの快復過程にあられる雅子さまは、『睡眠相後退症候群』ではないかと推察されます」 

 

 そう指摘するのは、精神科医の片田珠美氏である。 

 

「これは、望ましい時刻にお休みになったり起床されたりという活動が恒常的に困難になり、未明や明け方になってようやく入眠できるという状態。ご自身にとって重要なスケジュールが控えていても、なかなかお体が順応せず、午前中は疲れやすく、眠気や頭痛などに襲われることがあります」 

 

 そうした状況を改善するには、 

 

「決して簡単ではないと思いますが、起床なさるべき時間に強い光を浴びていただくのが一番効果的です。『このままではよくない』という強いお気持ちのもと、まずはお部屋のカーテンをお開けになるだけでも、ご体調への効果は少なからず表れることと思います」 

 

 

 もっとも、周囲の過度な期待がかえって逆効果となるのは言うまでもない。皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、 

 

「雅子さまは平成の時代、バッシングもあって体調を崩されてしまいましたが、現在は当時とは異なる要因が生じているのではないでしょうか」 

 

 としながら、 

 

「現行の皇室典範に則れば、今後は秋篠宮家に皇統が移っていくわけですが、国民の間では愛子さまの人気が根強い。こうした状況をご覧になるにつけ雅子さまは、世論との間で板挟みになられ、心苦しいお気持ちを抱かれているのではないでしょうか。それがひいては、ご体調にも影響しているのだと思われます」 

 

前編【「6月の英国ご訪問前からお疲れのご様子が」 雅子皇后の現在のご体調 当日になってもコンディションが見通せないままの “綱渡り”】では、8月下旬の那須御用邸のご静養で見られた“異変”について報じている。 

 

「週刊新潮」2024年9月5日号 掲載 

 

新潮社 

 

 

 
 

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