( 210648 ) 2024/09/11 01:46:03 0 00 FNNプライムオンライン
スーパーなどで起きた「令和の米騒動」のさなか、物議を醸しているお米が、岩手・滝沢市のふるさと納税の返礼品「武田家のお米」です。
【画像】スイカのかぶりものをした滝沢市長
その武田さんがスイカのかぶり物をかぶり、市の動画に登場し「滝沢スイカの缶詰、実はふるさと納税の返礼品にも!ぜひ、全国のみなさん、滝沢スイカの缶詰お求めください!」と、ふるさと納税を売り込んでいました。 実はこの人、滝沢市の武田哲市長で、返礼品の「武田家のお米」は市長の家族が作ったものだったのです。
「武田家のお米」は、水田にアイガモのひなを放って雑草や害虫を食べさせるアイガモ農法で、農薬や化学肥料を使わずに栽培しています。
とあるふるさと納税のサイトでは、「武田家のお米」は人気ランキングの3位と5位を占めており、コメ不足もあって、寄付金額1万4000円のお米は大人気でした。
「武田家のお米」が返礼品になったのは9年前。当時はまだ就任前だった武田市長は、地元で代々続く米農家でした。
2022年に市長に就任後も、市は、市長の家族が作るコメを返礼品として採用し続けました。
武田哲市長(2022年当時): なじまない感じはありますが、市民の様々な声を聞きながら、一つ一つ積み上げていきたい。
滝沢市の2023年度のふるさと納税の寄付額約9000万円のうち、市長の家族に支払われたのは300万円ほどといいます。
市のふるさと納税に関して、市長の家族が金を受け取っていることに、市民からは「これはやるべきではない。公平な立場ではない。市長としての立場が出ている…。『市長という立場を使った』と言われればそうなる」「許せない。滝沢市はいっぱい米農家がある。武田家のお米だけっていうのはやらない方がいい」「市長になった時点で深く考えた方がよかった。そのまま(米の返礼品を)続けないで、他の米農家も『うちのお米の方がおいしい』という人もいる。いったん(返礼品を)やめてもいいのでは」などといった声が上がっています。
ふるさと納税を所管する総務省は「イット!」の取材に対し、「首長が関係する商品が返礼品になるケースは聞いたことがないが、法律上問題はない」と話しましたが、「今後については状況を注視したい」としています。
また滝沢市は、「制度上、問題ないものであると捉えている」とした上で、「市が発注する公共事業などとは制度が異なる」との見解を示しています。
一方、専門家は、倫理的に問題があると指摘します。
弘前大学・蒔田純准教授: 滝沢市のケースは、公共事業と同じように求められる高い倫理観が欠如していたと言わざるを得ないのかなと考えます。
岩手めんこいテレビ
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