( 211258 )  2024/09/13 01:42:58  
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記者会見に臨む日本銀行の田村審議委員(12日、岡山市で) 

 

 日本銀行の田村直樹審議委員は12日、岡山市で講演し、追加利上げについて、2025年度後半以降に、「少なくとも1%程度まで短期金利を引き上げておくことが必要だ」と述べた。段階的に利上げを実施すべきだとの考えを示した。 

 

【図表】日経平均株価、このように推移している 

 

 田村氏は日銀が物価上昇率などを予測している24~26年度の見通し期間の後半には、物価上昇率が2%の目標と「整合的な水準で推移する」と指摘した。その頃までに短期金利を1%程度まで引き上げることが、「物価の上振れリスクを抑える」とした。 

 

 講演後の記者会見で、田村氏は1%程度の水準について、「決め打ちしているわけではない」とし、「段階的に引き上げて経済・物価の反応を確認し、適切な短期金利の水準を探っている」と話した。 

 

 田村氏は三井住友銀行出身で、利上げに前向きとされる。日銀の審議委員は9月に入って、エコノミストの高田創氏や証券会社出身の中川順子氏が相次いで、段階的な利上げを検討する姿勢を示している。 

 

 

 
 

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