( 212783 )  2024/09/18 01:05:46  
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ソニー・インタラクティブエンタテインメントが11月に発売する「PS5 Pro」(同社提供。時事通信フォト) 

 

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントは9月11日、家庭用ゲーム機「PlayStation5(PS5)」の上位モデル「PS5 Pro」を11月7日に発売すると発表したが、その価格が波紋を呼んでいる。 

 

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 PS5が6万6980円から7万9980円(ディスクドライブ搭載モデル、以下、すべて税込み)に値上げされた時も大きな話題になったが、PS5 Proは10万円超えの11万9800円。家庭用ゲーム機で約12万円という高額さから、早くも「買うのは諦めた」というユーザーの嘆きも少なからず聞こえてきた。 

 

 メーカー勤務の30代男性・Aさんは以前、PS5を購入しようと考えたことがあるが、「もう遠い存在です」と嘆く。 

 

「悩んでいるうちにPS5が値上げ。その時も驚いたのに、PS5 Proの値段を聞いて、もう手が出ないなと思いました。子供の頃からプレステに親しんできましたが、もう頑張って買わなくていいかなと諦めがつきました」 

 

 今回の発表を受けて、“プレステ難民”になったというAさん。「同じお金を出すなら、ゲーミングPCでいいかな」と話す。 

 

「PS5やProのスペックを考えると、あの値段でも妥当というのは理解できます。ただ、結局はゲーム機なので、どうせならいろいろなことができるゲーミングPCのほうがコスパがいい気がするというか……。Steam(PCゲームプラットフォーム)も、サブスクのXbox Game Passもあるので、PS5専売タイトルがでない限り、僕にとってはあまり不便はないかなと」(Aさん) 

 

 すでにPS5を所有していても、しばらく様子を見るという人は多いだろう。金融機関勤務の40代男性・Bさんは「価格以外のサプライズがほしかった」と語る。 

 

「PS4の時代にもPS4 Proが発売されましたが、Proでしかプレイできない専用タイトルはありませんでした。PS5でPro専用タイトルがあるかどうかわかりませんが、ないのであれば、多くの人にとっては普通のPS5で十分だと思います。今年はプレステ30周年、高額という驚きではなく、もっと違うサプライズがほしかったです」 

 

 

 商社勤務の40代男性・Cさんは、PS5 Proについてやはり「気軽には買えない」と言う。 

 

「私はPS5、妻と息子と娘はSwitchを使っています。毎日ゲームするわけではないし、より高画質でプレイしたいというわけでもないので、PS5 Proは見送りです。PS5 Proは、私のようなライト層対象ではなく、文字通り“プロ”用として、ゲーム配信者やYouTuber、熱狂的なゲーム・プレステファンのための商品という印象です」 

 

 それでも家庭内でPS5 Proの話が上がらなかったわけではない。Cさんは「PS5 Proがダシに使われた」と苦笑する。 

 

「妻の『PS5 Pro1台分の値段で、Nintendo Switch(有機ELモデル、3万7980円)が3台買えちゃうね』という発言で、改めてPS5 Proが高級品ということを痛感しました。近くSwitchの後継機が発売される見込みですが、妻から『PS5 Proが12万円なら、新しいSwitchが5万、6万円台になってもあまり驚かないし、安く感じるよね?』と言われる始末です(笑)。我が家ではPS5 Proの発表で、逆に新しいSwitchの期待感と買い替え欲が高まることになりました」(Cさん) 

 

 初代PS誕生から30周年を迎える今年、その価格とゲーム環境の変化も相まって、PSとの付き合い方を考え直す人も少なくないようだ。(了) 

 

 

 
 

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