中国広東省深セン市で日本人学校児童が男に襲われる事件が起こり、男児（10）が刺された。

男児の容体は深刻で手術中だという。

日本総領事館の貴島善子総領事は事件の真相解明や再発防止のための措置を求め、容疑者は警察関係者によって取り押さえられた。

犯行の動機や日本人を狙ったかどうかについては不明だが、治療には広東省の医師が当たっているとのこと。

（要約）

日本人学校の児童が男に襲われた現場＝18日、中国広東省深セン市（共同） 

男に刺された男児の容体について報道陣に説明する中国広東省広州市にある日本総領事館の貴島善子総領事＝19日、広東省深セン市（共同） 

　【深セン共同】中国広東省深センにある日本人学校近くで同校に通う男児（10）が18日に男に刺された事件で、同省広州市にある日本総領事館の貴島善子総領事は19日未明、記者団の取材に応じ、男児の容体は「予断を許さない非常に深刻な状況だ」と明らかにした。同日未明の時点で男児は手術室で医療措置を受けているという。 

【写真】日本人学校の児童が男に襲われた現場を見る中国当局者ら 

　貴島氏は18日夜に深セン市の外事弁公室主任に会い、男児を救うための最善の医療措置や再発防止の具体的措置を要望した。事件の真相解明と日本側への丁寧な説明も求めた。 

　現場付近で容疑者の男を取り押さえたのは、日本人学校の近くで警備に当たっていた警察関係者だと述べた。犯行の動機については警察から情報を得られていない。日本人を狙った犯行だったかどうかについては「分析するには情報がまだ少ない」として明言を避けた。 

　深セン市の外事弁公室からは事件が起き残念だとの表明があり、男児の治療には広東省の一流の医師が治療に当たっているとの説明があったという。