( 213663 ) 2024/09/20 17:11:56 0 00 夏休みシーズンも終わったのですが、国内各地の観光地はまだ多くの人で賑わっています。
【画像】「えっ…!?」これが羽田空港駐車場が満車になった時の“裏ワザ”です。(30枚以上)
そうしたなか、クローズアップされているのが、羽田空港の駐車場問題です。
羽田空港駐車場「P5」に並ぶクルマの列。最近では、羽田空港の国内線専用第1・第2ターミナルにつながるP1~P4だけでなく、国際線専用の羽田空港第3ターミナルにつながる「P5」駐車場も混雑しているときが多い
羽田空港には第1ターミナルに隣接するP1とP2、第2ターミナルに隣接するP3とP4、第3ターミナルに隣接するP5と、合計収容台数1万3000台強の駐車場がありますが、コロナ禍明けからは混雑が恒常化し、土日休日はもちろん、ときには平日でも「満車で駐車できない」という事態が頻発しているのです。
空港での駐車場待ちは、当然のことながら、飛行機の乗り遅れリスクにつながります。では、こうした“駐車場難民”にならないためにはどうすればいいのでしょうか。
まずもっとも安心できる対策は「駐車場予約」です。
事前の予約はP2からP5が対応しており、P2とP3は利用日の30日前の午前10時から、P4とP5は30日前の午前0時から、インターネットでの予約を受け付けています。
予約する場合、駐車料金のほかに「予約料金(P2からP4は1000円、P5は1400円)」が必要となりますが、“安心料”と考えればけっして高いものではないでしょう。
ただ、この予約枠は非常に少なく、週末をまたぐ日程はすぐに満車になってしまいます。
予約を考えている場合は、少なくとも利用日の予約受け付け開始と同時の申し込みが必要です。
ただ受け付け開始日に予約がとれなくても、利用日が近づくと予約キャンセルにより空きが現れることが少なくありません。あきらめずにトライしましょう。
もし予約がとれなかった場合の選択肢は「当日、時間に余裕を持って空港に行く」もしくは「空港外部の民間業者の駐車場を予約し、利用する」のふたつとなります。
混雑が激しくなる週末(金曜日~日曜日)は、おおむね午前6時から7時にかけて、P1~P4は満車になり、P5の満車はそれよりやや遅れるという傾向にあります。そしてこの満車状態が解消するのは、午後の遅い時間です。利用する飛行機が午前中の便であれば、できるだけ午前6時前の到着を考え、空港に向かうスケジュールを立てましょう。クルマのなかでも公式サイトで駐車場の状況を確認し、空いている駐車場に直接向かうことをおすすめします。
とくに第1&第2ターミナルから国内線利用でも、P1~P4が満車でP5しか空いていない場合は、迷わずP5を選びましょう。P5に隣接する第3ターミナルから無料巡回バスで第1&第2ターミナルに移動すれば、P1~P4で並んで待つよりも結果的に早くチェックインできる可能性が高いからです。
一方、外部の民間駐車場は「繁忙期の変動料金制/特別料金の設定」など料金体系のわかりにくさに加え、「空港送迎の時間が限定されていて、飛行機の到着遅れなどの場合に対応不可となる」というリスクもあります。
利用にあたっては、そのあたりをきちんと検討し、判断しましょう。
羽田空港駐車場が満車の場合、「天王洲アイル」駅周辺に向かい付近の駐車場を利用することをオススメする
では「空港手前で公式サイトを確認したら、P1~P5まですべて満車だった」という場合、どうすればいいでしょうか。
空港到着予定時刻から、飛行機の出発時刻まで2時間を切っている場合、満車となっている駐車場の列に並ぶのはかなりのギャンブルです。
とくに朝早い時間は到着便が少なく、駐車場待ちの列は遅々として進まない状況になるからです。
空港駐車場以外での最寄り駐車場は、羽田空港に直結した「羽田エアポートガーデン」の駐車場ですが、ここは一般利用では最大料金がなく、1時間300円(多客期500円)の駐車料金が入庫から出庫までかかります。
また京浜急行/東京モノレール・天空橋駅隣接の「羽田イノベーションシティ」の駐車場は24時間の最大料金が3080円ですが、空港駐車場混雑時には満車の可能性があります。
京浜急行の穴守稲荷駅、大鳥居駅付近にはコイン式パーキングが比較的多くありますが、ほとんどが小規模で、かつ空港駐車場満車時には混雑する傾向にあり、空きを探しているうちに時間がタイトになるおそれがあります。
料金と利便性のバランスを考えた上で最適と思える選択は、空港駐車場の満車を確認した時点で東京モノレール・天王洲アイル駅に向かい、付近の駐車場を利用することです。
このエリアは24時間ごとの最大料金が比較的安く、「繰り返し適用」となる駐車場を選べば出費を抑えることができます。
また天王洲アイル駅から羽田空港までのモノレールでの移動時間は約20分なので、国内線利用であれば、出発の1時間半前までに駐車できれば、ある程度の余裕をもって空港でチェックインできるはずです。
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ただあくまでこれは最終の非常手段。羽田空港へのクルマでのアクセスは、午前便利用なら「できるだけ午前6時台の到着」を、午後便利用なら「3~4時間の余裕をもっての到着」をおすすめします。
羽田空港内には食事処も豊富で、展望デッキやショッピングアーケードなどを巡れば、搭乗までの時間を飽きることなく楽しめるでしょう。
植村祐介
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