( 213670 ) 2024/09/20 17:22:00 2 00 「向上心という言葉が嫌い」 60代元博報堂社員が嘆く、経済成長を味わった昭和世代の功罪PHPオンライン 9/20(金) 11:53 配信 https://news.yahoo.co.jp/articles/8ff95ae3a16b3126c86838b25e94b27f7b574c8b |
( 213673 ) 2024/09/20 17:22:00 0 00 イラスト:江夏潤一
政治家や企業CEOのスピーチライターを務め、小学生や大学生の悩みに耳を傾け、多くの人に「言葉」の力を伝えてきた元博報堂スピーチライターでコミュニケーションコンサルタントのひきたよしあきさんの最新書籍『あなたを全力で肯定する言葉』(辰巳出版)が刊行されました。「自己肯定感が低い」「向上心がない」「老害でしょうか」「社畜です」――不幸ではない、でも生きづらい。多種多様な苦悩に、著者が寄り添い、言葉の力でサポートします。
専門家が教える、心をケアする技術9選
※本稿は『あなたを全力で肯定する言葉』(ひきたよしあき著/辰巳出版)より内容を一部抜粋・編集したものです。
常に成長しなければいけないのでしょうか?
目の前にあることを、粛々と進めるだけではいけないのでしょうか?
上を目指せ、業績を上げろと言われますが、それは私の幸せにつながるのでしょうか?
向上心に燃えていた頃もありました。でもそれは持続しません。疲れてしまいます。
私は昭和の年功序列社会でもよかったと思っています。実力主義では、能力のない人間や向上心のない人間は無価値だと言われているようなものですから。
人生100年時代なんて、冗談じゃありません。あと何十年、成長を強いられるのでしょうか。
―― ぬるま湯(45歳)
あなたの「向上心」に関する思いに共鳴します。
もっとも私は昭和に育った人間なので、お気持ちのすべてをわかると言えば、うそになるでしょう。
私の育ってきた時代は、子どもの頃が高度経済成長期でした。偏差値で大学が振り分けられましたが、その先の企業は年功序列で終身雇用。会社は安泰、向上心をもって努力をすれば給料も地位も上がるという環境で暮らしていました。
だから、氷河期時代を生き抜いてきたあなたの気持ちが「わかる」と言えば、うそになります。だから、私の世代からの言葉しかお伝えできません。その点はご容赦ください。
一番感じるのは、私の世代の不勉強です。
自分以外の育った環境を知ろうとしない態度です。多くの企業の社長や役員、ジャーナリストや政治家といった社会的責任のある立場に、私の同年代がたくさん就いています。
同じ時代を生きた仲間が、世の中を牽引する姿に敬意を表すると同時に、「ちょっと待ってくれ」という思いがあります。
彼らの多くが、自分が生きてきた時代のやり方で、今の時代を引っ張ろうとしているのではないか。日本も会社も安泰で、働けば働いた分、企業も自分も成長できるという神話を今も信じているのではないか。
人の幸せは、成長し、競争に勝ち、社会的ポジションと金銭的余裕によってもたらされると、腹の底から思っているのではないか。
そうでなければ、30年前と同じような企業の枠組みで、ノルマを課したり、前年度と比べて一喜一憂しているわけがないと思うのです。
もちろん企業ですから、収益が上がることは大切です。
しかしそのために、社員の向上心を煽り、兵隊のように扱っていたのでは、誰もついてこなくなる。同世代はそれに疎い気がするのです。
よほど過去の成功体験がすごかった。そこから抜けられずにいるのでしょう。
残念なことにあなたは、こうした過去の栄光にしがみつく人の下で、働いているようです。楽しいわけがない。「成長」や「実力」が、結局は「金儲け」にしかつながっていないことに違和感を覚えるのは当然のことでしょう。
私が、こうした思いに至るのは、毎週大学で若い子たちと接しているからです。
先日私は、講義の中で、安易に「人は成長してこそ、生きている実感が味わえるものだ」と言ってしまいました。
「私は、家族で時々焼肉を食べにいくときに幸せを実感します。両親もそう言います。私は、企業でがんばることよりも、家族で焼肉を食べにいくことに価値を見いだす人間でいたいと思います。生きている実感とはそういうことではないですか」
「静かに暮らしたいのに、いろいろな問題が、絶えず私に降ってきます。目的をもって前に進むことなんてできない。降ってきた問題に答えを出すことで精いっぱいです。この上、成長しなくてはいけない人生なんていやです」
「私は、成長なんて考えたくありません。そんなことより、毎日じーんと心に響くことを大切にしたいです」
その日に学生が書いてきた講義の感想は、こういった声であふれかえりました。
多くの学生が、あなたと似たような気持ちをもっている。だから、あなたに共鳴すると冒頭で書きました。すべてわかるわけではないことを承知の上で、「気持ち、わかります」と書いたわけです。
私の人生を振り返っても、「成長」を実感できたことはほとんどありません。
この年齢になったから、後付けで「成長」したようなことを言っていますが、そのときは、ただ悶々として、ジタバタしているだけでした。向上心をもって、事にあたり、成功した体験などほぼありません。
成績がよかったり、儲かったりしたときもあったけれど、それを「成長」なんて感じることはなく、「まぐれ」くらいにしか思えませんでした。
ただ、感じるのは、向上心をもとうがもたなかろうが、失敗しようが成功しようが、何かをやれば、さまざまな感情が起きます。挫折、悔恨、あきらめ、喜び、感謝、反省、有頂天、友情、愛情、孤独......まるでパレットの上にチューブから絵の具が出されるようにさまざまな色彩が増えていきます。
成長というものは、この色彩が増えていく感覚を言うのではないかと、最近私は思い始めています。感情を織りなす絵の具の色が増えていく。
それで、人の気持ちがわかるようになる。
自分に湧き上がった感情を、過去の色と比べることができる。
こんなふうに、人と自分を理解するための色彩が増えることを「成長」と言いたいものです。
どんなに向上心が高くても、それが赤一色に染まったものでしかなければ、あまりに単純です。相手の心情など理解できないでしょう。
あなたにも、「成長」とは、心の色数を増やすことだと考えてもらえるとうれしいです。そうすれば、美しい海を見ることも、ハラハラドキドキする映画を見ることもみんな「成長」につながる。それでいいのではないでしょうか。
最後に、「向上心」について書きます。
先述の学生が書いたように、この時代は、色々な問題が絶えず降ってきます。パンデミック、戦争、大災害、政治腐敗、経済危機......そんなことが日常茶飯で起き、誰も彼もがアップアップなのが現状ではないでしょうか。
降ってきた問題に直面する。これはもう立派な「向上」です。
「向上心」なんてなくていい。答えを出さなくてもいい。ジタバタしているだけで、私たちは、立派にこの理不尽な世界と戦い、価値ある人間になっているのですから。
私は、向上心という言葉が嫌いです。
「向上心がない」――なくてもいいじゃないか!
一生、ジタバタ。これでいいと思っています。
あなたの心のパレットがきれいな色でいっぱいになりますように。
ひきたよしあき(スピーチライター、コミュニケーションコンサルタント)
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( 213672 ) 2024/09/20 17:22:00 1 00 このテキストは、40代になって向上心や成長に対する考え方について様々な意見が出されています。
多くのコメントからは、個人の幸福や自己成長を重視し、楽しみながら生きることの大切さが感じられます。
最後まで様々な意見が交錯する中で、自己成長や向上心についての考え方や、人生における幸福の源泉にまで及ぶさまざまなテーマに触れられています。 | ( 213674 ) 2024/09/20 17:22:00 0 00 =+=+=+=+= 30代まではそんなことを考える余裕がなかったけど、40歳になった頃に「今さら昇進も昇給も目指してないのに、何故仕事を頑張らねばならないのか」と疑問に思いました。 そこで「昇進も昇給も望まず、できる範囲で仕事がしたい」という気持ちを素直に話して、受け入れてくれた会社に転職しました。 その会社は若い人が多数派で、私は彼らの成長を助けることを期待されてますが、私のほうも生きてきた時代が違う彼らと接することで成長してる気がします。
=+=+=+=+= 向上心というワードには悪意はなくて、使ってる人の使い方の問題なだけな気がするけど。 向上心とか成長なんて意識しなくたって、新しいことを知ってできるようになるのは楽しいっていうのは誰しもそうなんじゃないの? それが実績や利益に結びつくのは結果論であって、企業レベルではそこを直接的に見据えて向上心を求めるんだろうけど、個人レベルでは楽しいかどうかが重要かと。 仕事、楽しかったよ。 で、何が何でも出そうと思ってたわけではない結果も付いてきてた。 自分なりの良い仕事すれば良い結果が付いてくることがわかったけど、結果が目的じゃなかったんでコースからは自ら降りた。 お楽しみで仕事されたら会社はたまらんだろうから、良い折り合いだったと思う。 積極的に余裕を確保して生きれば息苦しさからいくらかは逃れられる。
=+=+=+=+= >人と自分を理解するための色彩が増えることを「成長」と言いたい 同感です。 有能とか成績とか成長とか、そういう考えに縛られた半生でした。 これからは無能でもいいから、人から何かを受け取り、その上で何かを伝える、そんな人生を歩みたいです。 誰かの心を動かすことができたら最高ですね。
=+=+=+=+= 本文のお悩みで言われる「業績を上げろ」「上を目指せ」は会社のための犠牲であって本来の意味の「向上心」ではないと思うんだが。 向上心と言えば聞こえがいいだけで、会社のために無理を強いていることを美化しているだけ。
「努力は報われる」という言葉も賛否両論だけど、他人と比べれば努力は必ず報われるものではない。 個人の素地や持っている能力には限界がある。 しかし自分一人を見たときに、何もしない自分と何かに取り組んだ自分では明らかに差が出る。 他人と比べたり誰かに強要されて「向上」するのではなく、自分自身の成長を自分で理解して生きていけば、もっと人生楽になるんじゃないかと思うわ。
=+=+=+=+= 向上心、ブラック企業がずっと使ってきた外聞の良い常とう句ですね。日本人は小学生から刷り込まれてしまっているので死ぬまで働いてしまいます。 私は幸いにもうつになって会社を追い出されましたが後悔はないです。
=+=+=+=+= ハッとした。成長とは、絵の具の色数を増やす事。多分そうなのだ。 人によって心の絵の具の本数は異なる。10本の人もいれば100本という人もいるだろう。 大切なのはバランス。暖色から寒色、中間色をもれなく持つ。逆に、赤一色もしくは黒一色の絵の具を100本持とうが、1000本持とうがそれは無意味なんだな。そうだよ。おかしな人、人に不快感・危害を与える人って、一色の絵の具しか持っていないんだ。
一つの色の絵の具を1000本持つ人間ではなく、多彩な絵の具を10本持つ人間でありたい。
=+=+=+=+= コロナバブルで、リアル店舗や観光業から売上を奪って稼いだネットや通販。今はソレと比べて前年比−○%だから、更に燃料費や物価高だから経費が純利益を圧迫しているだけなのに、前年比−だから賞与カットとか賃上げしません、とか言ってる幹部はアホだ。若者は来ないのに、中高年やシニアでも動ける人は転職するよ。団塊世代やバブル世代がトップの理念は今後持続可能じゃない。まぁ10年後なんか知らないよね。数年後の自分の退職金の事だけだよね。
=+=+=+=+= 成長するから幸せになれるのではなく、幸せになるために成長があるんだよね。 逆に言えば幸せになる為に必要十分な成長ができればそれで良い。
=+=+=+=+= ブラブラやってても目的地に着くし、逆に一生懸命やっても着かない場合もある。 自分には落語家の月亭八方さんの言葉がシックリくる。 『壁は乗り越えるものではない。壁は、そこに入ってはいけない所だから、わざわざ建ててくれてあるものである。』 頑張って直線距離で目的地へ行こうとする方が危険で到達確率の低い投機的な邪道やと思うねん。
=+=+=+=+= バブルを知ってる広告代理店の人間なんて一番たちが悪い。
なにも変える気がないのに寄り添う気持ちだけ見せないでくれ。
氷河期は、自分たちもがんばれば先人たちみたいになれると信じてたのにハシゴを外されて生きる希望を持てなくなった人間ばかりいる。
偽善の言葉に耳を貸すことなく、なんとか生き抜きましょう。
=+=+=+=+= なんかこの記事全体に違和感を感じる……正直何が言いたいのかよくわからないというのもあるが…
40代がみんな一様に「成長しなくてはいけないのか?」なんてことばかり言っているわけではないと思うが「だから氷河期は…」と思わせる様に仕向けている記事な気がする
=+=+=+=+= そりゃ長い人生の中で向上心は大事なんだけどさ、それこそTPOよ。 会社の取引先の暇な重役が来て、決して平均年齢の低くない我々に将来成功する為のビジョンの持ち方なんかスピーチされてたまったもんじゃなかった。 介護か墓の情報の方が役に立つって話よ。
=+=+=+=+= 今の待遇に満足ならば上を目指す必要はない。ただ、人間は歳を取るし、必要なスキルも変わるかもしれない。若い人に居場所を奪われるかもしれない。居場所は与えられるものではないからご注意を。
=+=+=+=+= 『「成長」とは、心の色数を増やすことだ』久しぶりにいい言葉を見つけた。私も変わることが嫌いで、変化や成長、向上心など大嫌いなワードだが、見方を変えてこのように考えてみよう。
=+=+=+=+= 私の子供時代に「ヒッピー」と呼ばれる、あえて社会からドロップアウトした人たちがいたが、ヒッピーが当時言ってたことと変わらないね。人間、60年周期で同じこと繰り返すのかも。
=+=+=+=+= 私も向上し続けることは無い袖を振り続けることだと気がついて以降は頑張らなくなりました。 それに頑張った結果成功したとしても、そこで得られるのは頑張らなくて良い状態でしかありません。 それなら今頑張らなければ良いだけですし、苦しい思いをして無い袖を振り続けるだけ損です。
=+=+=+=+= 向上心がないと生きていけない、 成長しないと収入が増えない、 買いたいモノが買えない、 食べたいものが食べれない、 ローンが払えない、
そんな感じです。 生活に余裕あって食べていける人は 無理に成長し無くても困らない、羨ましい。
=+=+=+=+= 最低限の向上心は必要だよ 業績に限らず、体力でも記憶力でも、なんにもしないで現状維持を続けることなんか不可能だからな そもそも、右肩下がりでいいや、なんて従業員を、どんな会社が必要としてくれるんだ
=+=+=+=+= 人生100年と言ったって、伸びてるのは老後で青年期じゃないからなあ。 向上心の向かう先の終着駅は、たぶん50ぐらいだと思う。あとは穏やかに慎ましく生きるだけだな。
=+=+=+=+= もはや適当に生きてるだけでも向上心があると思いますよ。 おっ生きてるねぇ!感心感心。とみんなで褒めあいましょう。
=+=+=+=+= 一生ジタバタもイヤですね。いつになったら心穏やかな日々は来るのでしょうか? 毎日明日を恐れながら生きることに疲れました。当方40代
=+=+=+=+= >>一番感じるのは、私の世代の不勉強です。
>>自分以外の育った環境を知ろうとしない態度です。
めちゃくちゃ分かる。「今医療費自己負担を3割にすると、君たちが困るよ?」「世代間対立を煽るな」とかね。あなた達の頃の30代と今の30代、今の高齢者と将来の高齢者は全く現状が違うのに、それを知ろうとせず無神経な発言をする人にはウンザリしています。
=+=+=+=+= 向上心は必要、ただ向上心を何処に向けるかだけだと思います。必ずしも仕事である必要もないし。
=+=+=+=+= 仕事については向上心はない。けれど趣味の分野には大いにある。
=+=+=+=+= 向上心ばりばりの東南アジアに現状に安住する日本は追い抜かれるのも時間の問題だ、
=+=+=+=+= うちの会社はやらなかった者勝ちです。 仕事をやってしまったら負けなのです。 悲しいですが慣れてきました笑
=+=+=+=+= 自分が幸せだと思える生活を送るようにすればいい。 ただそれだけではないでしょうか?
=+=+=+=+= 「向上心のないやつは、ばかだ」という言葉が結果として人を死に追いやってしまう小説もありましたね(たしか、漱石の『こころ』)
=+=+=+=+= 世界に一つだけの花っていう歌が日本人から向上心を無くした。その結果が今の日本。
=+=+=+=+= 向上を無視すると速攻クビにされる。 個人のスキルアップうんぬん以前に ただ単にコキ使いたいだけなんだろうが。
=+=+=+=+= はい、向上心はありません 私にあるのは向金心です。
=+=+=+=+= だらしないと思います。
=+=+=+=+= 成長とか向上とか前向きとか、 アホじゃないかと思います。 すべて依存症です。成長依存症、向上依存症、前向き依存症。
=+=+=+=+= ひねくれてんのかな?たまごかにわとりかのレベルだと思うが。
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