( 213848 ) 2024/09/21 01:46:23 0 00 新米が店頭に並び始めたが、昨年より割高となっている(横浜市戸塚区の「アルズフーズマーケット戸塚店」で)=画像を一部修整しています
首都圏などで2024年産の新米が出回り始め、コメの品薄状態は緩和されつつある。ただ、価格は昨年より3~5割高く、家計の負担増は続きそうだ。
【写真】店頭に並んだ新米
横浜市戸塚区の食品スーパー「アルズフーズマーケット戸塚店」では、19日の開店前に茨城県産や新潟県産の新米が積み上がっていた。9月に入って供給が回復しつつあり、「1家族1点まで」の購入制限も近く解除できる見通しという。
ただ、5キロ・グラムの1袋の価格は税込みで3000円を超える商品が多く、昨年と比べると3~5割高いという。都内の別のスーパーでも千葉県産の新米が昨年比で4割高で、別の新米は6割近く高い。
販売委託を受けたJAが生産者に支払う代金の目安となる「概算金」(1等60キロ・グラムあたり)は、24年産では秋田の「あきたこまち」が前年比38%増の1万6800円、栃木の「コシヒカリ」が32%増の1万6300円などと、前年から2~4割程度高くなっている。
農林水産省によると、コメの品薄状態は、23年産の供給不足や外食などでの需要増加に加え、南海トラフ地震や台風に備えて消費者が買いだめする動きが拍車をかけた。品切れが続く店舗も目立ち、「北海道産の新米が出回るまで安心はできない」(都内のスーパー)との声もある。新米の流通が本格化しても、店頭価格は高値が続く見通しだ。
現在の高値については「消費の減退に結びつく」(卸売業者)と値下がりを期待する意見が根強い。一方、コメの価格は長年、低下傾向にあり、生産者からは「経費が上昇している。今の価格が適正に近い」との声も上がっている。
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