( 215383 ) 2024/09/25 17:57:27 0 00 出直し選で再選狙う?(C)共同通信社
異様な執念だ。
パワハラ疑惑などを巡って、議会から不信任決議を受けた斎藤元彦兵庫県知事(46)が24日、報道陣に「改革を進めたいという思いは今もある」と続投に意欲をにじませた。29日までに辞職・失職か、議会を解散するかの選択を迫られているが、「(気持ちは)だいぶ固まってきている」と話し、今週中に会見で判断を表明するとした。
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焦点は、斎藤知事が議会を解散するか否かだ。解散すれば40日以内に県議選が行われ、しなければ斎藤知事は今月30日に失職する。都道府県レベルで解散を受けた議会選は過去に例がなく、選挙に十数億円ものコストがかかる。あり得ない選択だが、県政関係者は「解散の可能性は五分五分。知事は何を考えているか分からない」と警戒している。失職を待たず、自ら辞職することも可能だ。
「知事が解散して自らの首をつないでも、県議選後に再び不信任案が可決されれば自動失職します。だから、遠からず知事選が実施されるのは確実。どうも知事は『出直し選』に出馬する気満々のようです」(前出の県政関係者)
2021年の知事選で斎藤知事を支援した日本維新の会関係者が言う。
「斎藤さんは出直し選で当選できると本気で考えているようだ。『自分は(政治資金の公私混同問題で辞職した)舛添要一前都知事とは違う』『励ましてくれる人がたくさんいる』と周囲に話しているそうです」
19日、兵庫県議会「知事不信任決議」は全会一致で可決(C)共同通信社
19日に不信任案が可決されて以降、斎藤知事は複数のテレビ番組に生出演。「事実上の選挙活動」(前出の県政関係者)とみられている。
こうした斎藤知事の動きを受け、地元政界はカオスだ。どの政党も知事選での対立候補探しに必死になっている。地元自民党関係者はこう言う。
「候補者選びは難航中です。県内小選挙区選出の西村康稔前経産相が後押しする元官僚が浮上していますが、我々としては受け入れがたい。裏金議員で党員資格停止中の西村さんに任せるわけにいきませんからね。プロパーの県職員を立てたいのですが『火中の栗』で、なかなか受けてもらえない状況です」
一方、立憲民主党系の候補としては関西圏の首長経験者の名前が浮上。「能力は抜群」(地元関係者)というが、知名度は高くない。斎藤知事の“製造責任者”である維新は迷走中。「県連代表の片山大介参院議員を立てるしかないのでは」(前出とは別の維新関係者)なんて声が上がる状況だ。
ドタバタの末に「斎藤再選」なんて展開もあるのか……。
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斎藤知事は“ピカピカの経歴を持ったエリート”と評されがちだが、霞が関官僚や20代の東大大学院生の意見はそうとは限らないようで…●関連記事『【もっと読む】兵庫パワハラ知事やコバホークも? 東大→官僚→政治家は“ピカピカの経歴”にあらず旧いタイプ』で詳報している。
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