( 215428 )  2024/09/26 00:31:35  
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小泉進次郎元環境相(2024年9月12日撮影) 

 

 教育無償化を実現する会の前原誠司代表は25日の定例会見で、自民党総裁選(27日投開票)をめぐり、小泉進次郎元環境相(43)が「キングメーカー」といわれる党実力者の1人で、麻生派会長を務める麻生太郎副総裁(84)に、総裁選での支援を求めるために面会したとされることに、苦言を呈した。「正直申し上げて、小泉さんには多くの国民が期待をしているにもかかわらず、結局、派閥が唯一残っている麻生さんに頭を下げに行くんかい、というような見え方がした」と口にした。 

 

【イラスト】自民党総裁選 候補者一覧 

 

 関係者によると、進次郎氏は24日に麻生氏と面会し、総裁選での決選投票を視野に、国会議員票の上積みに向けた協力要請をしたという。9人が出馬している総裁選は、石破茂元幹事長(67)、高市早苗経済安保相(63)、進次郎氏の3人が競り合い、3人のうち上位2人が決選投票に進む可能性が高いとみられている。その決選投票では、国会議員票がカギを握る。麻生派は、党内で唯一残る派閥で54人が所属している。 

 

 今回の経緯について、前原氏は冒頭発言で自ら言及。「選挙ですから、有権者にお願いをするということは当たり前だと思っている」とした上で「ただ、国民が望んでいるものとの乖離(かいり)はあるのではないかなという気が率直にいたします。(国民が)小泉さんに求めるのは脱派閥。若さゆえのしがらみのなさ、思い切ったことをやってほしいと、多くの国民が期待しているにもかかわらず、結局、派閥が唯一残っている麻生さんに頭を下げに行くんかいと。こういうような見え方が私はしました」「国民が求めているものとのギャップというものがあるのかな、と思った」と述べた。 

 

 「(面会を)やられるなら、もうちょっとうまいやり方をされた方がよかった。見えない所で会うとか、代理の方に入ってもらうとか、いろいろなやり方があったのではないかなというふうに思います」と、面会情報が公に漏れる形になったことについても触れた。 

 

 前原氏はさらに「大事なのは大局観だ。今の総裁選で求められるものは一体何かといえば、脱派閥と脱統一教会、脱裏金。こういうところを国民はしっかり注視していると思うし、総裁選をやっても裏金の問題や統一教会の問題が過去のものですね、ということにはならない」と、くぎを刺した。 

 

 

 
 

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