( 215835 )  2024/09/27 02:02:56  
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自民党派閥のパーティーを巡る裏金事件で、麻生派がパー券のノルマを超えた議員に現金を渡していたことが報じられた。

2017年まで裏金が存在し、そこから口座振り込みに変更された。

過去の行為に関しては時効が成立しているが、これが問題視される可能性がある。

麻生太郎副総裁は財務大臣を務める中、裏金の存在を知っていた可能性が指摘され、これが問題となっている。

(要約)

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知っていた?(C)日刊ゲンダイ 

 

<麻生派、パー券ノルマ超過「現金還付」と複数証言 裏金の温床か> 

 

 26日付の毎日新聞がスクープを放った。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、麻生派(志公会)が2017年まで、販売ノルマを超えてパー券を売った所属議員に対し、超過分を手渡しでキックバックしていた事実について同派の現職幹部が認めたと報じたのだ。 

 

【写真】「ばらまき選挙と裏金」中国新聞「決別金権政治」取材班著 

 

 麻生派では17年まで、派閥と議員双方の政治資金収支報告書に記載されず裏金にされていたことがすでに報じられている。毎日の記事によると、17年7月に山東派などと合併したのを機に取りやめ、18年のパーティーから口座振り込みを使った会計システムに変更されたという。 

 

 安倍派(清和政策研究会)や二階派(志師会)などで裏金事件が発覚した際、同様の疑惑を指摘されつつも「うちは関係ない」かのように装っていた麻生派。だが、全く同じ穴の狢だったわけだ。 

 

 そして、毎日のスクープの「肝」がこのくだりだ。 

 

<会計システムの変更時に派閥事務局長だった松本純元衆院議員も取材に応じ、変更は「麻生会長が判断し決断した」と明言した。> 

 

■森友事件で財務官僚に甘かったのは、派閥の裏金づくりを知られていたから? 

 

 つまり、麻生太郎副総裁(84)は、それまでの派閥の裏金作りを知っていた可能性が限りなく高いわけだ。17年以前の不記載については、政治資金規正法の公訴時効(5年)が成立しているとはいえ、この事実は重いだろう。なぜなら、この時、麻生氏は財務大臣だったからだ。 

 

 麻生氏は2012年12月から21年10月まで財務大臣を務め、連続最長在任記録(3205日)を持つ。そして同期間、副総理、内閣府特命担当大臣(金融担当)も兼務していた。国庫や金融政策を預かるトップが違法、脱法行為と指摘されている脱税行為を認識していたとすれば大問題なのは間違いない。 

 

 26日、X(旧ツイッター)では早速、《現金還付》の言葉がトレンド入り。これを受け、SNS上ではこんな声が広がった。 

 

《財務大臣が裏金キックバックを認識していたのかもしれないとは…。世も末だな》 

 

《森友事件で麻生さんが財務官僚に甘かったのは、派閥の裏金づくりを知られていたからではないか》 

 

 27日の自民党総裁選で勝利した新総裁が真っ先にやることは、麻生氏本人に裏金作りに関する事実、認識を確認して国会で報告することだ。 

 

  ◇  ◇  ◇ 

 

 総裁選で「数の力」をバックに影響力を持つ麻生氏。●関連記事『【もっと読む】小泉進次郎の“麻生詣で”にSNSでは落胆の声が急拡散…「古い自民党と決別する」はどうなった?』『【さらに読む】麻生太郎キングメーカー残留狙いで「石破茂に乗る日」…次の総理総裁が「進次郎なら亡命」』など、麻生氏の動きを取り上げている。 

 

 

 
 

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