( 216620 )  2024/09/29 15:13:18  
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自民党総裁選で勝利した石破茂氏。10月1日の臨時国会で総理大臣に就任予定だが、課題は山積だ 

 

9月27日に自民党総裁選が行われ、決選投票で石破氏が高市氏を破って新総裁に選出された。総裁選は5回目の挑戦で初めて勝利することとなった。10月1日の臨時国会で首相に選出される予定だ。 

 

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総裁選の結果は、経済にも大きな影響が出た。 

 

積極財政派で“日銀の利上げはアホ”と言い放った高市氏がリードしたことで、勝利を織り込み、27日(金)の日経平均株価の終値は+2.32%も上昇。しかし15時を過ぎたあとに緊縮財政派の石破氏が勝利すると、日経平均先物は瞬く間に4%ほど下落するなど、マーケットは即反応した。 

 

◆なぜ“増税”政策に舵を切る? 

 

「石破氏は金融所得課税を見直すと言及していた。現在は株を売却したとき、所得に関係なく一律で20%の課税で済みますが、石破氏はここを増税しようとしている。要するに株や配当で大儲けしているお金持ちでも20%の納税で済むため、負担が少なかった。これを増税しようとしているので、株式市場は冷え込む可能性があり一気に売られたという構図です。さらに法人税、所得税の一部増税も示唆しており、国民の負担はさらに上がる可能性が高い。一方で“経済的に余裕があるところから取る”という姿勢は低所得者層からは歓迎されるかもしれません」(全国紙記者) 

 

元大蔵・財務官僚の高橋洋一氏は、総裁選前の24日に自身のユーチューブチャンネルに 

 

『立民代表に野田佳彦 これで石破なら消費税15%! してやったりの財務省 暗黒時代再来か!?』 

 

という動画を公開。民主党政権時代に財務副大臣を務めた野田氏は、財務省に言いくるめられ、2回の消費増税を“セット”したという。その野田氏が立憲民主党の党首になったということと、この上に石破氏が新総裁になれば 

 

「消費税は15%、さらにそれ以上を狙うだろう」 

 

と断言している。 

 

実際、石破氏が新総裁になってからXでは 

 

《消費税15》 

《金融所得課税》 

《ブラックマンデー》 

 

などという、“石破政権”を悲観するトレンドワードがずらりと並んだのだ。 

 

◆小泉陣営に加えて旧岸田派が協力 

 

「一方で、石破さんは元々国民的な人気は高く、待望の人物が総理大臣になったという声もあります。高市さんは保守層には人気がありますが、靖国神社参拝などもするため、中国や韓国の反発は必至。さらに高市さんの推薦には、いわゆる“裏金議員”が13人名前を連ねていたことも敗因の1つでしょう。次期衆院選で勝利するためには、派閥政治からの脱却以外に、裏金問題のイメージ払しょくが絶対的な課題です。高市さんでは“衆院選で勝てない”とみた議員が多かったため、決選投票で敗北した。3位となった小泉氏の陣営に加えて旧岸田派が、合わせて100票以上を石破さんに入れたことが大きかったとみられています」(テレビ局政治部記者) 

 

石破首相が誕生は自民党として追い風となるのか。それとも緊縮財政により経済が悪化の一途を辿り、再び日本は不景気となるのか……。 

 

FRIDAYデジタル 

 

 

 
 

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