( 217235 )  2024/10/01 01:28:48  
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判決を聞く渡辺被告(手前中央)(イラスト・構成 カナイカオリ) 

 

 恋愛感情を利用して男性3人から金をだまし取ったなどとして、詐欺罪などに問われた「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告(26)の30日の控訴審判決には、82席の一般傍聴席に171人の傍聴希望者が並び、関心の高さをうかがわせた。 

 

【写真】「頂き女子りりちゃん」、販売していたマニュアルの一部 

 

 渡辺被告は黒いTシャツに白のズボン、赤いサンダル姿で出廷。席に着くと、落ち着かない様子で傍聴席を見回した。 

 

 この日は判決の言い渡し前に3分ほどの休憩が取られたが、休憩の間、渡辺被告が突然泣き始め、静まりかえった法廷に渡辺被告のすすり泣く声が響いた。 

 

 田辺三保子裁判長が判決を言い渡す間も泣きやむことはなく、体を揺らしていた渡辺被告。次第に呼吸が荒くなり、判決の言い渡しが2分ほど中断された。 

 

 再開後も渡辺被告は落ち着かない様子だったが、田辺裁判長が「被害者の損害は金銭的なものにとどまらない。これからどう償うか考えてください」と諭すと、顔を上げ、田辺裁判長の話を聞いていた。 

 

 判決の言い渡しが終わり、退廷する際には、傍聴席に知り合いを見つけたのか、笑顔を見せながら、法廷を後にした。 

 

 

 
 

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