石破首相が日本銀行の植田総裁との会談後、「追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」と発言したことに対し、加藤財務相は、先月の日銀の金融政策決定会合で政策変更がなかったことを踏まえたものだと説明しました。

加藤財務相は、金融政策の具体的な手法は日銀に委ねられていると述べました。

赤沢経済再生担当相も、現在の金融政策を正常化する流れがあるとしつつも、追加の利上げはデフレから完全に脱却できるかに関わる重要な決定であり、タイミングを計らなければならないと強調しました。

（要約）

日テレNEWS NNN 

石破首相が2日、日本銀行の植田総裁との会談後に「追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」と発言したことについて、加藤財務相は先月の金融政策決定会合で日銀が政策変更をしなかったことを踏まえての発言だったと説明しました。 

加藤財務相  

「9月の金融政策決定会合においても政策変更は行われていない、こうしたことも踏まえながらの総理の発言と私は認識しています」 

3日午後、赤沢経済再生担当相とともに日銀の植田総裁と会談した加藤財務相は会談後、2日の石破首相の発言についてこのように説明した上で、金融政策の具体的な手法は日銀に委ねていると説明しました。 

また、赤沢経済再生担当相は、現在の極めて緩和的な金融政策を「正常化していく大きな流れがあるのは当然」とした上で、追加の利上げについて、「デフレから完全に脱却できるかの瀬戸際なので、タイミングをしっかり計らないといけない」と改めて強調しました。