( 220841 )  2024/10/10 17:40:05  
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インド最大の財閥タタ・グループのラタン・タタ会長=AP(2007年8月29日撮影) 

 

 【ニューデリー=浅野友美】インドの大手財閥タタ・グループの持ち株会社「タタ・サンズ」名誉会長のラタン・タタ氏が9日、死去した。86歳だった。同グループが同日発表した。自動車や鉄鋼、航空など主要企業約30社を傘下に置くグループへの規模拡大とグローバル化に尽力し、インドの経済成長のけん引役となった。 

 

【写真】タタ・モーターズのEV 

 

 地元メディアによると、入院先の印西部ムンバイの病院で亡くなった。1937年生まれ。米コーネル大を卒業し、一族が1868年に創業した同グループに1962年に入社した。インドが経済の自由化に踏み切った91年に5代目の会長に就任した。 

 

 英高級車ブランドのジャガーとランドローバーを買収するなど拡大路線を展開。2009年に発売された超低価格車「ナノ」は注目を集めた。 

 

 日本企業との業務提携にも動き、日印の経済関係強化に貢献したとして、12年4月に旭日大綬章を受章した。同年に会長を退任し、名誉会長となった。 

 

 近年は健康不安がささやかれ、今月7日に自身のX(旧ツイッター)で「年齢と病気のため、健康診断を受けている。心配はない」と投稿していた。 

 

 

 
 

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