( 221304 )  2024/10/11 23:53:23  
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医療機関が新型コロナワクチン接種を中止せざるを得ない事態になった。

レプリコンワクチンの誹謗中傷が原因となり、医療機関には多くの誹謗中傷や脅迫の電話がかかり、スタッフや家族が心を痛めた。

日本で初めて認可されたレプリコンワクチンに反対する動きが広がり、ワクチン接種を中止せざるを得た医療機関があった。

ワクチンに対する反対派による誹謗中傷や抗議の影響が懸念されており、波紋は広がるばかりである。

(要約)

( 221306 )  2024/10/11 23:53:23  
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FNNプライムオンライン 

 

新型コロナウイルスのワクチンを巡り、ある医療機関では誹謗(ひぼう)中傷が殺到。 

ワクチン接種を中止せざるを得ない事態に陥っていました。 

 

誹謗中傷を受けた医療機関: 

(ネット上に)偽医者と書いてある。何十年も医師を続けているが、偽医者と言われたのは初めて。 

 

騒動の発端は、10月から定期接種がスタートしたばかりのレプリコンワクチンです。 

 

ウイルスのたんぱく質であるメッセンジャーRNAを体内で増幅させるため、従来より比較的長い効果を期待できるといいます。 

 

世界に先駆けて、日本で初めて認可されたレプリコンワクチン。 

接種者の入店を拒否する店が現れるなど、混乱が広がっていました。 

 

レプリコンワクチン接種の予約を受け付けていた医療機関では、「偽医者」「すぐにワクチンの接種をやめろ」などと誹謗中傷や脅迫の電話が相次いだといいます。 

 

誹謗中傷の電話は1日10件ほどにも及び、深夜1時にかかってきたこともあったといいます。 

 

誹謗中傷を受けた医療機関: 

偽医者という言葉以上にひどい辛辣(しんらつ)な言葉がたくさん並び、(口コミサイトで)低評価の1が瞬く間に短時間に次々つく。スタッフや家族が見て心を痛めている。 

 

さらに、ワクチン中止を求めるチラシも投函(とうかん)。 

その中には、“絶対に打っちゃだめ!打つと周りの大切な人を傷つけちゃうの!”と書かれていました。 

 

スタッフだけでなく患者の身の危険すらも感じたため、この医療機関は、レプリコンワクチンの接種を中止せざるを得ませんでした。 

 

誹謗中傷を受けた医療機関: 

安定した診療を守ることができない。命がけでワクチンを打つ判断には、私の中にはならない。 

 

ワクチンに反対する人々による医療機関への止まらない誹謗中傷。 

 

その根拠となっていたとされるのは、日本看護倫理学会が2024年8月に出した安全性を懸念する声明です。 

 

レプリコンワクチンを製造する「Meiji Seika ファルマ」は10月9日、この声明について、「事実誤認及び科学的知見に基づかない」と反論。 

批判を繰り返す団体を名誉毀損で提訴する意向を示したのです。 

 

そして11日、日本看護倫理学会のSNSを見てみると全て投稿が削除されていました。 

 

投稿を削除した理由について、日本看護倫理学会に問い合わせたものの返答は得られていません。 

 

ワクチンに反対する人の動きは他にも。 

 

東京・世田谷区のクリニックに抗議の電話をしたという埼玉・所沢市の市議は、SNSで、「私個人の都合でお電話を差し上げた結果、診療の妨げとなり多くの患者さまにも影響を及ぼしてしまったことを深く反省しております」と謝罪しました。 

 

接種者の入店禁止を表明していた都内にある美容院は「正直、こっちにも訴訟が及ぶのではないかと焦っている」と話し、今後、入店禁止の措置を解除するかもしれないといいます。 

 

ワクチン騒動の波紋は、広がるばかりです。 

 

 

 
 

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