( 221411 ) 2024/10/12 01:50:58 0 00 離席時に貴重品をどうするかは悩ましい問題(イメージ)
ちょっとした息抜きだけでなく、勉強や仕事など、カフェを一人で利用することがある人は多いだろう。そうした時に悩ましいのは、「トイレ離席時にどうするか」という問題だ。
飲み物などが残っていれば「そこの席は確保している」と思ってもらえるかもしれないが、だからといって荷物が多ければ、それを全部持ってトイレに行くのは面倒くさい。かといって、荷物を置きっぱなしにすると、たとえ短い離席時間でも盗難されるリスクがある。パソコンやスマホ、イヤフォンなど、荷物には財布以外にも大事なものがたくさん入っているなかで、一人カフェ利用者は、一体どうしているのか。
メーカー勤務の30代女性・Aさんは、カフェでよく仕事をする。トイレ離席時には、「財布だけ持っていく」というが、本音では「持っていきたくない」とも漏らす。
「そもそもカフェに行くと、先に席の確保をお願いされることがあります。大体ハンカチや上着、日傘なんかをテーブルに置くことで席取りの意思を示します。問題は、席についた後のトイレです。
さすがに荷物を持ってトイレに行くのは面倒なので、財布だけ持っていくことにしていますが、本当はトイレのなかに財布なんて持ち込みたくないです。置く場所がろくにないことも多いですし……仕方ないですけどね」
IT企業勤務の20代男性・Bさんの“席取りアイテム”は、「本」だという。
「盗まれたり汚されたりしても痛くないものということで、本です。パソコンは、本体の価格もさることながら、そのなかの情報に万が一のことがあると怖い。盗まれるリスクだけじゃなくて、たとえば誰かが通りすがりにコーヒーをこぼすかもしれないとか、覗き込まれたら嫌だなとか考えちゃうんですよね。トイレで席を立つ時は、パソコンは閉じるかリュックの中へ。テーブルには本を置いておきます」
Bさんが「本」にするようになったのには、きっかけがある。
「以前スマホとイヤフォンを置いていたら、しれっとそれを脇にどかされて、そこに他の人が座っていました。スマホだと存在感が“弱い”のかなと思って、大きくて存在感があるものを選ぶようにしています」(Bさん)
スマホも盗難された場合のダメージは相当高いと思われるが……。
フリーランスデザイナーの40代男性・Cさんは、「最近外国人客も多いので、以前より注意するようになった」と語る。
「これまで、日本なら大丈夫だという変な安心感がありました。海外に行ったらめちゃくちゃ警戒して、カフェで離席する時はもう荷物ごとなのに、日本では貴重品の入った荷物を堂々と席に置いてトイレとか行っていましたからね。
ただ最近は日本にも外国人がすごく多くなってきて、カフェにもたくさんいます。そうなるともはや気分は海外状態で、めちゃくちゃ気をつけるようになりました」
そんなCさんの“席取り”における工夫は、「なるべく店員に近いところか、人が多いところに座る」だ。
「人が多いところなら、こっそり盗むとかもできなさそうじゃないですか。店員さんの死角とか、人が少ないエリアだと危険度も高くなりそうな気がして……。あと、トイレの時、携帯するのは身分証とスマホですね。再発行が面倒そうなものと情報端末ということです。僕は現金はほとんど持ち歩かないので、その意味では心配ないです」(Cさん)
一人カフェ利用時における、離席時の貴重品問題。責任は自分にあるだけに、その対処はよく考えたい。(了)
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