( 221719 )  2024/10/13 01:05:17  
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自民党は、派閥のパーティー収入不記載事件などで逆風にある中、石破茂内閣の支持率が期待されるほど上昇せず、新政権発足の期待もない状況となっている。

総裁選で9人もの候補が立候補したことが負の連鎖の起点とされており、石破首相も「状況が厳しい」と認識している。

支持率は低迷し、自民党の政党支持率も微増にとどまった。

計算が狂ったとの声も広がり、早期解散を慎重に考えていた小泉進次郎選対委員長が敗れたことで混乱が生じている。

(要約)

( 221721 )  2024/10/13 01:05:17  
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公認証書交付後、自民党の小泉進次郎選対委員長と握手をする麻生太郎最高顧問(中央)。左奥は石破茂首相=9日午後、党本部(酒井真大撮影) 

 

自民党が試練の衆院選に臨む。派閥のパーティー収入不記載事件の逆風が収まらない中、石破茂内閣の支持率は期待した以上に上がらず、新政権発足の「ご祝儀相場」の気配はない。負の連鎖の起点はどこにあったのか。党内では過去最多の9人が挑んだ9月の総裁選を挙げる声がある。 

 

【グラフィックでみる】衆院選、石破茂首相の勝敗ラインは? 

 

石破首相は12日、日本記者クラブ主催の討論会で衆院選について「状況が極めて厳しいことは肌身にしみてよくわかっている。一つでも上積みできるよう誠心誠意全力で尽くす」と述べた。 

 

念頭には国民の厳しい評価がある。産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が5、6両日に実施した合同世論調査で、石破内閣の支持率は53・3%。令和3年10月の岸田文雄内閣発足時と比べて9・9ポイント低かった。 

 

また、自民の政党支持率は34・3%で、9月の30・6%から微増にとどまった。首相に近い人物の起用が目立つ人事や不記載事件などが影響したとみられる。 

 

不記載事件を受け、比例代表との重複立候補を認められなかった自民中堅は「やるしかない。泣いてわめいて助かるならばそうするが…」と肩を落とした。 

 

自民は9月の総裁選や新内閣発足で支持率を上げた上で、速やかに衆院選に臨む構えだった。「総裁選は注目を集める。支持率が10ポイントは上がる」(関係者)との相場観もあった。実際、前回総裁選が行われた令和3年9月の合同世論調査で自民の政党支持率は43・5%と前月の33・5%から跳ね上がった。 

 

ところが今回、総裁選や新内閣発足の効力は限定的だった。自民重鎮は「総裁選の候補者が多すぎた。議論が拡散し、熱気は感じられなかった」と指摘した上で、こうつぶやいた。 

 

「早期解散に慎重だった首相の方針転換も批判された。党内には(総裁選で早期解散を打ち出していた)小泉進次郎選対委員長が負けたことで計算が狂ったとの声もある」(内藤慎二) 

 

 

 
 

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