( 222799 )  2024/10/16 01:04:39  
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自民党、公明党、維新の各党幹部が大阪の選挙区で活動を行い、選挙戦はヒートアップした。

小泉進次郎選対委員長は大阪で演説し、自民党の信頼を取り戻すことを強調した。

公明党の山口那津男前代表は維新を批判し、維新との激戦が続いている。

維新の吉村洋文共同代表は社会保険料の増加を批判し、自身たちが裏金だと述べた。

それぞれが実績や政策を強調し、支持を訴えている。

(要約)

( 222801 )  2024/10/16 01:04:39  
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応援演説後に有権者らと握手する自民党の小泉進次郎選対委員長=15日午前11時34分、大阪市淀川区(鳥越瑞絵撮影) 

 

衆院選が始まった15日、自民、公明両党と日本維新の会が全面対決する大阪の小選挙区で、各党幹部がてこ入れに奔走した。自民は小泉進次郎選対委員長、公明は山口那津男前代表、維新は吉村洋文共同代表(大阪府知事)が登場。3氏は各党で最大級の訴求力を持つ弁士といえ、「最大戦力」の投入により、選挙戦初日から舌戦はヒートアップした。 

 

【写真】演説後に集まった人々とハイタッチを交わす公明党の山口那津男前代表 

 

3氏が入れ替わりマイクを握った小選挙区が、大阪市北西部の大阪5区(此花・西淀川・淀川・東淀川区)だ。5区は公明前職と維新新人ら計5人が議席を争う。 

 

淀川区で演説した小泉氏は「大阪で自民の小選挙区の国会議員(前職)はゼロだ」とした上で、派閥パーティー収入不記載事件による逆風を踏まえ「信頼がゼロになった自民がもう一回信頼を積み上げるには、大阪から始める以外ない」と強調した。 

 

この日、小泉氏は大阪7、14区で自民候補を、3、5区で公明候補を応援した。自民の選対関係者は「自民の接戦区のてこ入れに加え、公明を応援する見返りに他の小選挙区で自民を応援してほしいということだ」と狙いを語る。 

 

「なっちゃーん」。公明の山口氏はJR塚本駅前(淀川区)で演説に立ち、支持者から愛称で声援を受けた。5区をはじめ公明候補が出馬した府内4小選挙区を回り、維新批判を展開した。 

 

先の通常国会における政治資金規正法の改正を巡り、衆院での賛成から一転、参院で反対に回った維新の対応を引き合いに、「党内で意見も一本化できない政党に政治を任せることはできない」と述べた。高齢者の医療費窓口負担について、維新が衆院選公約に掲げる「原則3割」への引き上げにも疑問を呈した。 

 

山口氏が選挙戦初日から激戦の大阪に入ったのは、衆院小選挙区の「10増10減」も間接的に影響しているとみられる。これまで比例代表北関東ブロックで立候補していた石井啓一代表が新たな区割りとなった埼玉14区で出馬し、全国を遊説するのは難しいためだ。 

 

「裏金議員を推薦した。政治とカネに一番クリーンだと言っていたはずが、残念だ」。維新の吉村氏はJR塚本駅前での演説で、公明の姿勢をこう皮肉った。ほかに維新と公明が対決する府内3小選挙区を回った。 

 

 

吉村氏は少子化対策の財源として、社会保険料に上乗せして徴収する政府方針について「社会保険料が上がる。自分たちは裏金だ。腹が立ってしようがない」と述べた。 

 

大阪での高校授業料の完全無償化といった実績を強調し「現役世代が頑張れる社会をつくらないといけない。ただ(維新は)国政でやる力はない。国会で大暴れするのは国会議員しかできない」と支持を呼び掛けた。 

 

 

 
 

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