( 225061 )  2024/10/22 15:55:04  
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牧原秀樹法相 

 

 石破内閣の閣僚で「最も当選が危ない」と言われているのが牧原秀樹法務大臣だ。そもそも初当選以来一度も選挙区で勝てていない“ゾンビ議員”なのだが、今回は旧統一教会関連イベントに秘書の出席を含めて計37回参加していた問題を抱える。困った時に頼れる“友達”はやっぱり宗教団体だったようで…。 

 

【写真】「与野党力を合わせ」「与野党が悪口を言い合う政治から…」。“どの口が言うんだ”と地元で呆れられている牧原法相の「選挙ビラ」 

 

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 小選挙区で負けても比例復活する議員を“ゾンビ議員”と呼ぶが、牧原氏はまさにゾンビ復活のプロだ。2005年年以降、埼玉5区で立憲民主党の枝野幸男元代表相手に6回連続で敗れてきたが、その度、比例復活してきた。 

 

「自民党の内規では『小選挙で連敗したら比例での重複立候補は原則認めない』と定められていますが、完全に特別扱いです。党内でここまで異例の待遇を受けてきたのは茨城7区で中村喜四郎氏相手に5連続で敗れてきた永岡桂子氏と牧原氏くらいですが、永岡氏ですら前回選挙で中村氏を初めて破りました」(地元記者) 

 

 そんな不名誉なレッテルを貼られている牧原氏だが、前回の2021年選挙では約6000票差まで枝野氏を追い詰めた。今回は初入閣して勢いに乗るかと思いきや、むしろ比例復活すら危ぶまれている状況だという。 

 

「ある社の序盤の情勢調査では枝野氏に17ポイント差をつけられていた。別の社の調査でも5ポイント差の2位で、いつものように復活狙いを睨んだ戦いになりつつある。ただ今回自民党は比例議席を減らすと見られており、惜敗率争いは熾烈を極める展開になりそうです」(同) 

 

 法相に就任するや否や、旧統一協会や教団の関連団体のイベントなどに秘書の出席も含めて37回出席していた過去を暴かれ、有権者の離反を招いているのである。 

 

「あれだけ数多くの自民党議員たちが槍玉に挙げられてきた間もしらばっくれて、報道されるまで隠し通していたのだから悪質です」(同) 

 

 問題発覚時の“言い訳”も不評を買った。10月8日の閣議後会見で、 

 

「地元の市議会議員の後援会の、まさに選挙の責任者の方がそうした関係で、私は公募で、落下傘で出馬しましたので、必然的に県議・市議の方が選挙をやっていただく中、応援をいただいていた」 

 

 と、自分はよくわからないままに巻き込まれたと言わんばかりのことを述べた。 

 

「当然、一部の県議・市議は“牧原は俺たちに責任を押し付けるのか”と猛反発。数人が決起集会を欠席する事態になりました。『もう真面目に牧原を応援する気を失ったよ』とこぼしている議員もいます」(同) 

 

 

 さらに笑い種になっているのが、牧原氏が今回配っている選挙ビラである。ビラには次のような美辞麗句が書き連ねられている。 

 

〈政策こそすべて 与野党力を合わせ〉 

〈与野党が悪口を言い合う政治から、共に力を合わせる新しい政治を目指します〉 

 

「どの口がそう言うんだとみんな言っています。十年以上前に発覚した、枝野氏が革マル派と繋がりがあったJR系労組から献金を受けていた問題をネチネチと攻撃し続けてきたのは牧原氏です。しかも、こんなビラを撒いているそばから『この選挙区で経済政策を語れるのは私しかいない』などと枝野氏を刺激するようなことを言っていますしね」(立憲民主党関係者) 

 

 SNSでも〈誹謗中傷も人生最大に受けています(胸ぐらを掴まれたり、つばを飛ばされたりする暴力は今回はありません)〉などと訴えているが、 

 

「自分が問題を抱えるや否や、悪口や誹謗中傷はやめようは都合が良すぎる」(同) 

 

 この窮地に救いを求めた相手はやはり、“巨大宗教団体”を母体とするあの政党だったようだ。 

 

「いつも選挙の終盤戦でヤバくなってきてから『比例は公明党でお願いします!』と絶叫し出すのですが、今回は初日から叫んでいます」(前出・地元記者) 

 

 一方、追い風が吹いている枝野氏は今回こそはとの意気込みだ。 

 

「前回は党首だったため全国の応援に回らなければならなく、3時間しか地元に入れなかったが、今回は最終日までに4日間地元に入るスケジュールで動いています。”今度こそ息の根を止める”といった構えです」(前出・立民関係者) 

 

 選挙ビラで〈この地区からは歴史上初めての法務大臣〉になったと自信満々に訴えている牧原氏だが、はたして選挙後も大臣の椅子に座っていられるか。 

 

 関連記事【“万年・比例復活”枝野幸男氏に6連敗中の牧原秀樹法相は「立民支持のラーメン屋すら避ける」 SNSで繰り返す「テロ被害投稿」に「大げさ」の声も】では、牧原氏が批判されるもう一つの問題「SNSでの軽挙な発言」について詳報している。 

 

デイリー新潮編集部 

 

新潮社 

 

 

 
 

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