中古車販売の旧ビッグモーターが自動車保険金の不正請求問題で被害回復に向けた対応を始めることを発表した。

具体策は11月に示す予定で、損害保険大手各社の要請を受けて対応を見直したとみられる。

旧BMは顧客の車を傷つけ水増し請求していたことが発覚し、不正請求の件数は約6万5000件だったが、確定したのは約1700件にとどまっていた。

（要約）

中古車販売の旧ビッグモーターの看板＝２０２３年７月、さいたま市緑区 

　中古車販売の旧ビッグモーター（BM）による自動車保険金の不正請求問題で、存続会社「BALM（バーム）」が31日、被害回復に向けた対応を始めると発表した。 

【写真】掛け替え作業が進む「WECARS（ウィーカーズ）」の看板 

　11月に具体策を示すという。バームは全容解明に向けた調査を断念していたが、損害保険大手各社の要請を受けて対応を見直したとみられる。 

　旧BMを巡っては、顧客の車を故意に傷つけ水増し請求していたことが判明。損保側に不正請求した疑いのある件数は7月時点で計約6万5000件に上ったが、不正が確定したのは、うち約1700件にとどまっていた。