( 232894 )  2024/11/12 16:53:13  
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アルファードは高級車であり、平均年収よりも高価な車です。

しかし、多くの家庭は子どもが生まれるとミニバンに乗り換えることがあり、その中でもアルファードが人気です。

アルファードの購入が難しい場合、残価設定型ローンを利用することで支払いや返済額を抑えることができます。

残価設定型ローンにはメリットとデメリットがあり、事前に比較検討して慎重に決定することが重要です。

(要約)

( 232896 )  2024/11/12 16:53:13  
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アルファードが欲しいのですが、乗り出し「600万円」で購入できる気がしません。街中ではよく見かけますが、なぜあんなに“高い車”に乗れるのでしょう? 平均年収は「450万円」ほどですよね? 

 

結婚して子どもが生まれると、ハッチバックやクーペタイプの車からミニバンに買い換える家庭も多いでしょう。ミニバンのなかでも人気があるのがトヨタの高級ミニバン「アルファード」です。 

 

ただ、ミドルサイズミニバンと比較しても購入価格が高いことで知られています。新車ともなると一般的な年収を超える金額になることもあり、購入が難しいと考える人も多いのではないでしょうか。 

 

本記事ではアルファードの新車を購入するために利用を検討できる「残価設定型ローン」の詳細やメリット・デメリットについて紹介します。 

 

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アルファードの価格はグレードやエンジンのタイプによって大きく異なります。 

 

例えばガソリン車 2WDの「Z」の車両本体価格は540万円(税込)です。トヨタの公式ホームページによると、税金と諸費用は30万6450円で、合わせて570万6450円となります(2024年11月8日時点)。 

 

オプションによっては乗り出し価格が700万円に迫ることもあるでしょう。 

 

一方、国税庁の令和5年分民間給与実態調査によれば、給与所得者の平均年収は460万円です。アルファードの乗り出し価格は一般的な年収の約1.2倍にもなります。 

 

また、金融広報中央委員会の家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)によると、金融資産を保有していない世帯を含む金融資産保有額の中央値は「330万円」です。 

 

年収面でも貯金の面でも、アルファードを新車で一括購入するのは難しいことが分かります。 

 

一般的な年収や貯金額からみてアルファードの一括購入が難しいのは解説した通りですが、実際には街中でアルファードや兄弟車のヴェルファイアをよく見かけます。 

 

みんなが一括購入できるほど裕福ということではなく、ローンを組んで毎月少しずつ返済していると考えられます。特に残価設定型ローンは通常ローンと比べても毎月の返済額を安く抑えられます。 

 

残価設定型ローンとは、車両本体価格から下取り価格(残価)を差し引いた金額を分割で支払うローンです。 

 

例えばアルファード「Z」でボーナス払いなしの残価設定ローン(頭金50万円)を金利5.9%の36回払いで設定した場合、支払い額は初回6万193円、2回目以降は5万8200円です。支払総額は615万6993円となります。 

 

一方、同じ条件で通常ローンを組んだ場合の返済額は初回が14万9032円、2回目以降が14万8840円と毎月の返済負担が大幅に上がります。 

 

 

残価設定型ローンを選択することで、前述のように毎月の返済負担を大幅に減らせるメリットがあります。 

 

一方で、「走行距離に制限がある」「カスタマイズが禁止されている」「返却もしくは残価精算が発生する」というデメリットがあります。 

 

残価設定型ローンは期間満了時に返却または同じメーカーでの買い替え、残価を精算した買い取りのいずれかを選択するため、支払を終えてもすぐに自分のものになるわけではありません。 

 

同じ車に乗り続ける場合に家計に負担がかかります。 

 

残価設定型ローンを選択することで、シミュレーション上では毎月の返済負担を半分以下に抑えることができました。年収460万円が平均といわれる今の日本ですが、残価設定型ローンを選択すればアルファードの新車購入も可能でしょう。 

 

ただし、ローンを終えたあとに買い取りや返却などが必要になるデメリットもあります。メリット・デメリットの両方を比較検討したうえで、残価設定型ローンを選択するか慎重に決定しましょう。 

 

出典 

トヨタ アルファード 見積もりシミュレーション 

国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査 

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年 

 

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 

ファイナンシャルプランナー 

 

ファイナンシャルフィールド編集部 

 

 

 
 

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