( 236864 )  2024/12/21 03:42:28  
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ホンダのステップワゴンや日産のセレナなど、人気のミドルクラスミニバンには、従来と異なるボタン式シフトが採用されており、これがSNSなどで賛否両論を巻き起こしている。

電制シフトの普及は、トヨタのプリウス2代目が2003年に登場したことで加速し、日産のセレナ6代目もその潮流に乗って注目を浴びている。

操作性やデザイン性に対する意見が分かれる一方で、機能面では従来よりも利便性や安全性が向上している。

今後は各メーカーごとに異なる操作方法に戸惑いを感じる声もあるが、電制シフトの進化や標準化の動向に注目が集まっている。

(要約)

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 人気のミドルクラスミニバンであるホンダ「ステップワゴン」や日産「セレナ」には、これまでとは大きく異なる斬新な形状の「ボタン式シフト」が採用されています。 

  

 従来のシフトレバーと異なる、いわゆる「電制シフト」に対し、SNSなどでは賛否の声が集まっています。 

 

日産「セレナ」のシンプル過ぎる電制シフト(シフトスイッチ)に「反響の声」集まる! 

 

 AT(オートマチックトランスミッション)のシフトポジションはこれまで、ワイヤーを通じて機械的に伝達されていました。 

 

 しかし近年は、スイッチ操作による電気信号で伝達する「シフト・バイ・ワイヤ」方式(電制シフト)が普及しています。 

 

 電制シフトの普及が広がるきっかけとなったのは、2003年にデビューしたトヨタ「プリウス」(2代目)です。 

 

 指先で軽くシフト操作できるスティック型の「エレクトロシフトマチック」が採用されましたが、同車の先進イメージにマッチしていたことから、その後のプリウスの爆発的なヒットとともに、他のハイブリッドモデルにも普及が広がったのです。 

 

 最近では、2022年11月にフルモデルチェンジしたセレナ(6代目)が、今までのATシフトの常識を覆すような形状となって、ちょっとした物議を醸しました。 

 

 シフトボタンが家電製品のスイッチのようにすっきりとしたフラットな形状をしており、ボタン数は「P・R・N・D」の4つとミニマルになっています。 

 

 日産は6代目セレナ発表時に「スッキリとした見た目と分かりやすい操作性を実現しました」と説明しており、デザイン性と操作性を兼ね備えたものだとしています。 

 

 ホンダもステップワゴンなどにボタン式シフトを採用していますが、こちらはフラットかつ横並びの日産型とは異なり、Rを凹んだ位置に配置するなど、立体的かつ縦型のレイアウトを特徴とします。 

 

 トヨタが現在幅広い車種で採用中のスティックシフトも含め、各社の設計思想の違いも明確に分かれています。 

 

※ ※ ※ 

 

 従来とは姿を変えつつある電制シフトに対し、SNSなどでは多くの反響が寄せられています。 

 

 多かったのは「うっかり押し間違えちゃいそう」「誤操作はしないのかな」など、操作性に疑問を持つ声でした。 

 

 いっぽうで「実際使ってみると(操作性は)悪くない」「ホンダ式はブラインドタッチで操作できるから使いやすい」など、使用経験がある人の声も見られ、「心配するほどではない」といったコメントが大勢を占めています。 

 

 例えばDレンジに入れたままエンジンをOFFにしても、自動的にPレンジに入るなど、従来よりも利便性と安全性も向上している面もある電制シフト。 

 

 ただ「メーカーごとにさまざまな操作方法があるのには戸惑います」といった意見もあり、今後どのように進化していくのか、あるいは共通の形式へと収束していくのか、今後動向にも注目が集まります。 

 

くるまのニュース編集部 

 

 

 
 

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