( 236884 )  2024/12/21 03:57:11  
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厚生労働省は2025年度の公的年金支給額を前年度比1.9%増額する調整に入ったが、支給額を抑制する仕組みにより実質0.4%分減る見込み。

自営業者の国民年金は約6万9300円、会社員の厚生年金は約23万4900円に増額する見通し。

年金財政の安定のための抑制仕組み「マクロ経済スライド」は続けられ、適用は3年連続で6回目となる。

公的年金は毎年度、賃金や物価の変動に応じて支給額を改定する。

(要約)

( 236886 )  2024/12/21 03:57:11  
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厚生労働省 

 

 厚生労働省は、2025年度の公的年金支給額を前年度比1.9%増額する方向で調整に入った。基準となる賃金上昇率を2.3%と見込む一方、支給額を抑制する仕組みがあるため、実質0.4%分減る。年末の予算編成で詳細を詰める。関係者が20日、明らかにした。 

 

 25年度の年金額(1956年4月2日以後に生まれた人)は、自営業者らの加入する国民年金(基礎年金)が満額で月額約1300円増の約6万9300円。会社員らが加入する厚生年金は、平均的な給与で40年間働いた夫と専業主婦のモデル世帯で、基礎年金部分も含め月額約4400円増の約23万4900円となる見通し。 

 

 抑制の仕組みは「マクロ経済スライド」と呼ばれ、年金財政が安定するまで続ける。適用は3年連続。04年の導入以降6回目となる。 

 

 公的年金は、賃金や物価の変動を踏まえて毎年度、支給額を改定する。 

 

 厚労省は改定の基準となる近年の賃金上昇率を2.3%、24年の物価上昇率を2.7%と見込む。二つを比べて物価の方が大きい場合、賃金の数値を改定基準とするルールがある。 

 

 

 
 

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