( 237441 )  2024/12/21 22:48:56  
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17歳の女性を転落させたとみられる神居大橋=北海道旭川市 

 

 北海道留萌市の女子高校生(当時17)が橋から落とされ殺害された事件で、殺人罪などで起訴された旭川市の女(20)=逮捕当時19歳=の弁護人が17日、記者会見を開き、公判で事実関係を争わず、情状酌量を求める方針を示した。 

 

 女の弁護人によると、女は内田梨瑚(りこ)被告(22)と共に、高校生を旭川市郊外の神居古潭(かむいこたん)にあるつり橋の欄干に座らせた。高校生は女の腕をつかみ、一度は橋の上に降りたが、2人は川側に向かって再度欄干の上に座らせ、背中を押して転落させた。 

 

 女は「(高校生は)落ちてすぐつり橋のロープにつかまった。とっさに引っ張ろうと手を伸ばしたが、そのまま川に転落。川に落ちる大きな音がした。(内田被告に)『行くよ』と言われ、逆らえずに従った。このことを口止めされた」と話しているという。 

 

 弁護人は女は内田被告に「逆らえない関係だった」と主張。「起訴内容を否認しているような報道が一部にあり、これを否定するために会見を開いた。公判は情状弁護になる」という。 

 

 女が弁護人にあてた手紙も明かされた。償っても償いきれないほどの重い罪を犯したと記し、「(内田被告を)止めていれば、被害者は今頃普通に暮らしていたかもしれない。でも私は結果、亡くならせてしまった。当時に戻れるなら、私の命にかえてでも、被害者を助けてあげたい。何回も当時に戻りたい」とつづられている。 

 

 初公判は来年2月27日、判決は3月7日。裁判員裁判になる。内田被告の公判は女とは別で、期日は決まっていない。(奈良山雅俊) 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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