( 238181 ) 2024/12/23 16:23:38 0 00 Photo by gettyimages
国民民主党が「年収の壁」引き上げで譲らず、税制改正大綱取りまとめに向けた自民・公明両党との協議を「打ち切る」と突っぱねた。少数与党の石破政権は、野党の協力を得なければ立ち行かない。国民民主にナメられている状態である。
そこで、動いたのが「影の総理」だ。
「人材難の石破政権で、野党との折衝や、財務省とのすり合わせを一手に担う森山裕幹事長です。森山さんは、国民民主の減税案を絶対阻止したい財務省の応援もあり、国民民主から維新への『乗り換え』を画策している」(自民党ベテラン議員)
さっそく、森山氏は維新に「アメ」を与えた。維新幹部議員が言う。
「ウチが目玉政策として掲げてきた『教育無償化』を、来年度予算案に盛り込むと言い出したのです。
実は、かねて森山さんは『自分も高校時代は夜間部に通って苦労した。教育無償化はぜひやるべきだ』と維新にアプローチをかけていた。吉村(洋文・維新代表)さんも『これで実を取れるぞ』と大興奮しています」
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12月17日には、維新幹事長の岩谷良平氏が「教育無償化が盛り込まれるなら、来年度予算案に賛成する可能性がある」と発言。維新内部には、「ゆ党」化を歓迎するムードが充満し始めた。
だが、維新の一部には「これは森山さんのワナだ」と警戒する声も上がっている。前出と別の同幹部議員が語る。
「自公が出してきた資料を見ると『教育無償化を求める声がある』と書いてあるだけで、全然具体的じゃない。ほとんどただの口約束だから、あとで反故にされても文句は言えません。
それに、まだ2回生の岩谷さんは、森山さんに幹事長会談を打診して断られた。『維新なんてガキの使い、ちょろいもんだ』と思われているんですよ」
'25年、森山氏は政治家生活50年を迎える。維新など苦もなく手なずけられる、というわけか。
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「週刊現代」2024年12月28・2025年1月4日号より
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