( 238194 )  2024/12/23 16:38:25  
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2025年度予算の成立に向けて、与党が国民民主党と日本維新の会との交渉を進めているが、財源確保が課題となっている。

国民民主は年収178万円引き上げを主張し、維新は高校無償化を条件に挙げている。

与党は少数の自民と公明党が予算を通過させるために国民民主か維新と協力する必要があり、どちらかと手を組むかが焦点となっている。

2025年7月の参院選も考慮されており、各党が力関係を見極めている。

(要約)

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FNNプライムオンライン 

 

与党が2025年度予算の成立に向け、国民民主党と日本維新の会との交渉を進めている。国民民主は年収178万円への引き上げを主張し、維新は高校無償化を条件に挙げるが、いずれも財源確保が課題だ。2025年7月の参院選も見据えた各党の駆け引き、自民の思惑とはーー。 

 

フジテレビ・西垣壮一郎政治デスクが解説する。 

 

青井実キャスター: 

税制大綱で、123万円引き上げ明記ということになりましたが、国民民主の玉木さんはこれに対して「延長戦に入った」という風におっしゃっています。この辺はどうですか? 

 

政治部・西垣壮一郎デスク: 

一旦決裂し、暗礁に乗り上げましたが、逆に延長戦がこれから始まるわけですね。 

 

青井キャスター: 

国民民主党が、178万円にこだわる理由を見ていきましょう。 

 

木村拓也キャスター: 

端的に言うと、手取り額が変わってくるからということです。123万円と今現状のものでは、178万円に引き上げた場合は、年収別に分けてもかなりの違いが出てくるのは大前提ということですね。 

 

青井キャスター: 

国民民主党との延長戦も難航が予想される中で、自民党が目指す2025年度予算の成立に協力してくれる野党として、日本維新の会が急浮上してきたわけです。 

 

与党は、維新と高校無償化の議論も19日からスタートさせています。2025年度予算を巡るレースなんですが、レースに例えさせていただくと、少数与党の自民と公明が衆議院で予算を通過させるためには、国民民主と維新、どちらかと組んでいくのではないか。この辺りは、どう見ますか? 

 

西垣政治デスク: 

みんなが賛成すれば与党はいいのですが、石破さんは予算を成立させることが一番の成果なんですね。その場合には、両方ではなく、国民民主か維新のどちらかの協力が必要というような状況になりそうです。 

 

青井キャスター: 

そんな中、国民民主が主張する178万円では、税収が足りないのではないかという議論になっています。 

 

木村キャスター: 

どちらかと手をつなぎたいんだけれども、それぞれの現実的な問題があります。国民民主の178万円の場合は、やはり税収が大幅に足りず、約7.8兆円が地方税も含めて減ってしまう。維新の教育無償化の話では、予算でいうと約6000億円が必要になると言います。 

 

遠藤玲子キャスター: 

単純に予算で見ると6000億円で高校無償化の方が財源少なく済むので、自民党としては維新の方がハードルが低いのかなと思いますよね。 

 

西垣政治デスク: 

維新の前原さんは、高校無償化を4月から始めることを、予算に賛成する条件に挙げています。これは政策実行が約束できないですし、さらに、維新は「4月からの高校無償化」は、予算に賛成する「必要条件」と言っていて、実際賛成するには、0歳児から2歳児の保育の無償化や、給食無償化なども求めていて、自民党側は「すべては飲むことは出来ない」として、交渉入りを警戒しています。  

 

青井キャスター: 

一部を飲むかもしれないし、駆け引きがあるわけですね。 

 

 

SPキャスター柳澤秀夫さん: 

政党の思惑だけで、国民の思いというのがどこに反映されているのか、そこがないような気がするんですよ。 

 

青井キャスター: 

われわれが「ゴール」というふうに設定しているんですけど、2025年7月に参議院選挙があるからですよね? 

 

西垣政治デスク: 

4月からの予算を決めないと、4月1日から国が回りません。遡って2月には決めないとということがあるんですが、参院選を考えると、予算の成立に向けて自党の主張をしたい考えです。また、自民党は少数になりましたが、きちっと予算を得られる責任与党でありたいというところが成果です。 

 

維新は教育を、国民は178万円をというところで、どちらに行くか石破さんは迷っている状況です。限られた予算の中で一部、つまり178万円まで上げずに国民とできて、上手く予算成立させて成果を取りたい考えですが、国民の178万円にする場合、財源の問題できません。 

 

一方の維新ともお金だけではなくて、色々なものをやると言っているけれど、予算だけが成立し、維新の満額でいけない場合には、参議院選挙に一番成果を上げたのはどこなのかというときに、石破さんだけが少数与党のなかで成果を上げたよね、としたいという思惑があると思います。 

 

青井キャスター: 

自分たちだけでは今、少数与党ですから上手くいかないため、どこかと手をつながなければいけないということもあるわけですね。 

 

西垣政治デスク: 

レースが始まったなかで、国民だけではなくて維新と、両天秤にかける形なんですが、自民党の中にも、維新の中にも、両天秤にかけて上手くいくのか、上手くいかないと自公は責任与党としてダメなんじゃないか。参議院選挙を経て、野党に政治の中心がということにも変わりかねないので、そこはどこに行くのかというのを参議院選に向けて、今争っているところです。 

 

SPキャスター柳澤秀夫さん: 

国民のためというのを、忘れないでほしいですよね。 

(「イット!」12月20日放送より) 

 

イット! 

 

 

 
 

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