( 238236 )  2024/12/23 17:25:45  
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冬ボーナスが「30万円」だけど、不安なので全額貯金の予定。国家公務員の友人は「60万円」もらって旅行も行くそうですが、みんなどれくらいもらっているのでしょうか? 

 

12月に冬のボーナスを受け取る人も多いでしょう。ボーナスは多ければ多いほどうれしいものですが、自分が「30万円」の支給で、国家公務員の友人がその倍の「60万円」が支給されていると聞いた場合、うらやましい気持ちと同時に「みんなこんなにもらっているの?」と疑問を感じるかもしれません。 

 

本記事では冬のボーナスの金額や使い道について解説します。 

 

ボーナスの支給額は、業種や企業の業績、個人の評価などによって異なり、同一ではありませんが、まずは全業種の平均金額を見ていきましょう。 

 

日本総合研究所の調査によると、2024年の民間企業の冬季賞与の1人あたり平均支給額は40万6000円(前年比2.5%増)と予測されています。 

 

なお、大まかな業種別でみると、製造業が53万5000円(前年比2.2%増)、非製造業が38万3000円(前年比2.6%)です。 

 

人事院によると、国家公務員の給与水準は民間給与との均衡を図るとしています。しかし、実態は民間企業と必ずしも一致しません。 

 

日本総合研究所によると、2024年の国家公務員の冬季賞与の1人あたり平均支給額は69万円(前年比4.7%増)と予測されています。公務員は、賞与については民間企業よりも高い水準が見込まれているようです。 

 

ボーナスの支給額が人それぞれであるように、使い道も人によって異なります。共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティングが2024年9月に実施した調査結果を見ていきましょう。 

 

ロイヤリティ マーケティングによると、ボーナスの使い道は、「貯金・預金」が11年連続で1位になっています。ただし、「貯金・預金」と答えた人の割合は5年連続で減少しており、2024年は33.5%と過去最低の水準です。 

 

また、「貯金・預金」としていた人の中でも、用途を「決めている」と答えたのは39.1%だけで、決めていない人のほうが多くいます。そして、用途を決めているといった人の中で最も多い用途は「老後の生活への備え」の62.6%、「将来の消費への備え(住宅購入、子どもの学費など)」が45.3%と、貯金をしている人の中には将来に向けた準備を考えている人が多いようです。 

 

ところで、「貯金・預金」以外の使い道はどうなっているのでしょうか? 以下は、ボーナスの使い道ランキングの一部です。 

 

1位:貯金・預金 33.5% 

2位:旅行(宿泊を伴うもの) 6.7% 

3位:食品(ふだん食べるもの) 6.4% 

4位:外食 4.9% 

5位:財形貯蓄 3.8% 

 

旅行や外食と答えた人と同じくらいの割合で、日常生活を支える「食品(ふだん食べるもの)」や、生活の備えになる「財形貯蓄」が上位にランクインしています。 

 

 

ボーナスを増やしたい場合、どうすれば良いのでしょうか? 

 

例えば、企業全体や部門、個人の業績などに応じて賞与を支給する業績連動型賞与制度がある企業に転職する手段が挙げられます。企業が好業績で自身の評価が高いにもかかわらず賞与が低い場合、業績連動型賞与の企業に転職することで賞与が上がる可能性があります。 

 

転職までしなくてもという場合、人事評価制度を理解して評価を上げることで賞与も上がるかもしれません。また、特定の資格やスキルを取得することで昇進や昇格につながり、賞与の増額につながる場合もあるでしょう。 

 

「自分のボーナスが30万円、友人は60万円」と聞くと、つい「自分は少ないのでは?」と感じてしまいがちです。しかし、ボーナスの支給額は、勤務先の業績、雇用形態、評価制度、入社時期など、さまざまな要因で変わります。 

 

他人のボーナスも気になるかもしれませんが、あまり比べ過ぎず、自分に合ったボーナスの使い方を見つけるのも良いでしょう。 

 

出典 

株式会社日本総合研究所 2024年冬季賞与の見通し 

人事院 国家公務員の給与制度の概要 

株式会社ロイヤリティ マーケティング 第61回 Ponta消費意識調査【冬のボーナスの使い道ランキング】 

 

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 

ファイナンシャルプランナー 

 

ファイナンシャルフィールド編集部 

 

 

 
 

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