( 239241 ) 2024/12/25 16:27:06 0 00 悠仁さま
【全2回(前編/後編)の前編】「茨城県警にはノウハウが乏しい」「過去には大学構内で殺人も」 悠仁さまの警備はどうなる? 「大学に近くにお住まいになった方が」
宮内庁は12月11日、かねて取り沙汰されてきた秋篠宮家の長男・悠仁さまの進路について、来年4月に筑波大学へ入学されると発表した。当面は宮邸から通学されるというのだが、日々のカリキュラムともども、広大なキャンパスでの新生活は“過酷”を極めそうで――。
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悠仁さまが受験されたのは、「学校推薦型選抜」と呼ばれる入試である。出身校の校長が、筑波大の学群・学類(学部・学科に相当)ごとに推薦する一般公募制で、受験生は先月28、29日の2日間試験に臨み、今月11日の発表を迎えた。
「悠仁さまの通われる筑波大附属高校は筑波大への内部進学枠がなく、入試を経る必要がありました。悠仁さまは英語と生物に関する小論文、そして面接試験を受けられ、生命環境学群生物学類に合格されたのです」(宮内庁担当記者)
生物学類の定員80人のうち、今回の学校推薦型選抜では22人が合格。倍率はおよそ3倍だったという。大学のホームページでは、同学類の「求める人材」について、こう記されている。
〈生き物や生物学が好きで、自然科学と語学の基礎学力をもち、広範で多様な生命現象に対して強い好奇心と探究心をもつ、創造的能力が豊かな人材〉
男性皇族が学習院以外の大学に進学されるのは戦後初めてである。悠仁さまの進路については論文執筆や国際会議へのご出席といった“実績”もあり、もっぱら東大が有力視されてきた。
「各社が合格を報じたのち、11日の午後に秋篠宮家の側近トップである吉田尚正・皇嗣職大夫が会見を行いました。大夫は、悠仁さまが筑波大を志望なさった動機や時期について『昨年6月に学校行事で大学を見学する機会があった。昆虫に関する研究室があり、キャンパス周辺に豊かな自然があることなどに引かれた』と明かしたのです」(前出の記者)
もっとも高校ご入学当初は、一般入試での大学進学を目指されていたといい、
「大夫によれば、悠仁さまは高校の評定が筑波大の推薦要件をクリアする『A段階』だったこともあり、途中から推薦を検討され始めたとのことでした。会見では『推薦合格ということで(「特別扱い」といった)心ない意見が出る恐れもある』との質問も出ましたが、これには『推薦も確立した入試。成績を上げておられる結果として受験されている』と応じていました」(前出の記者)
続いて12日に会見した西村泰彦宮内庁長官は、
「進学先を巡って取り沙汰された情報について、『今回の結果を見ても、根拠のない情報が飛び交ったのは事実』と、あらためて強調。これが東大受験に関する報道を指しているのは明らかでした」(同)
大学受験情報サイトでは、一般入試における筑波大の生物学類の偏差値は57.5。対して、悠仁さまの進学先と目されていた東大農学部へとつながる理科II類は67.5となっている。それでも、大学ジャーナリストの石渡嶺司氏は、
「東大の理IIを山に例えるなら富士山、筑波大の生物学類は乗鞍岳といったところでしょうか。つまり、高尾山のように登りやすい山ではないということです。推薦入試とは単純に偏差値で比較できるものではなく、そもそも一般入試に比べ、決して簡単ではありません」
としながら、
「筑波大の生物学類は『国内最大規模』を標榜しています。実際に静岡の下田臨海実験センターや長野の菅平高原実験所などの実習施設を有し、東大や北大と並ぶスケールです。授業では1年次で生態学や遺伝学などの履修が必須となっており、基礎生物学実験もある。2年次からは六つのコースに分かれますが、自分のコース以外の授業、さらには9学群23学類がある中で他学群の授業も受けられる。幅広い学びを体験できるのが筑波大の特色といえます」
悠仁さまの進まれる生物学類では、卒業までに必修40、選択科目84と、合計124単位の修得が求められている。卒業生の進路は、昨年度は8割ほどが大学院へ進学し、他の学生はビール会社や製薬会社、教職などに就いている。
前出の記者が続けて、
「筑波大の時間割は、授業の1コマが75分。1日6時限あり、1時限目は朝8時40分から始まります。休み時間は15分で、2限と3限の間に50分の昼休みが設けられています。最終の6時限目が終わるのは18時となります」
大学のパンフレットには、部活やサークル活動は18時以降に行われ、また授業期間中は図書館が22時まで開館しているとも記されている。
生物学類OBで、現在はある国立の研究機関に勤務する男性が言う。
「一般的に国立大では、学生と教員の割合が2対1くらいですが、筑波大は教員の割合が多く、生物学類では1学年90人ほどの学生に対し、教員80人ほど。互いの距離が近く、さまざまな知見に触れられます。といっても1年次は必修の科目が多く、授業の時間は決まっているため、忙しく感じられることでしょう」
前述のパンフレットにも、
〈低学年では必修科目が多いので、時間割は窮屈になります〉
とある。ちなみに悠仁さまのご入学については、
「私の知人である生物学類の現職教員も『ニュースで初めて知った』とのことで、どう接すればよいのか戸惑っていましたね」(同)
同じくOBで、私立大学の教授職にある男性も、
「実験の時間は、初めのうちは基礎を学ぶためのトレーニングとして4~5人のグループに分かれ、正しい答えが出るような道筋を先生が示してくれますが、本当に望ましい結果が出るまでとことん繰り返すので、失敗すれば遅い時間までかかることもあります。特に3年次からは実験のウェイトが増します。例えば、連続的に化学反応を調べる実験では一晩中、1時間おきに測定をしなければならず、学生は泊まり込んでいました」
大学の資料には生物学類の時間割例が記載されており、1年次では「英語」「情報」「体育」といった必修科目を含め、週に20コマ前後の授業が組み込まれている。
悠仁さまの先輩となる生物学類3年の女子学生は、
「学生の間では、悠仁さまはどうやって通われるのかと話題になっていました」
としながら、
「1年目は基礎生物学実験が金曜の4~6限にまたがっていて、レポートも書かなければならないのでハードでした。進捗次第では、実験は18時以降に延びることもありました。2~3年次は実験に加えて、下田の臨海実験センターで1週間泊りがけの実習があります。3年の終わりまでに4年次の必修以外の単位を取っておき、4年は卒業研究に集中することになります」
また、専攻の異なる学生からは、こんな声も……。
「他の学類の授業を受けようとすると、お互いの研究棟が遠い。学内には循環バスが走っていますが、利用者が多くて時間通りに来ないことが多く、満員で乗れない場合もあります。バスのせいで授業に遅れても、遅刻扱いになってしまうのです」(総合学域群の1年生男子)
何しろキャンパスは南北におよそ4キロ、東西に1キロとひたすら広く、敷地面積は258ヘ クタールで東京ドーム55個分に相当。学生宿舎も点在しており、移動手段の確保は不可欠である。社会・国際学群の4年生女子は、
「構内ではみなさん自転車で動いています。特に体育の授業がある中央体育館が遠く、徒歩ではとても間に合わない。休み時間は15分で、着替えていたら遅刻するので、体育の授業の日はスポーツウェアで登校し、前の授業が終わったらそのまま自転車を走らせていました。そもそもキャンパス内の道路が起伏だらけで、移動だけでも大変です」
ご入学早々、悠仁さまには容赦ない環境が待ち受けているというわけだ。
後編【「茨城県警にはノウハウが乏しい」「過去には大学構内で殺人も」 悠仁さまの警備はどうなる? 「大学に近くにお住まいになった方が」】では、気になる悠仁さまの警備問題について専門家の声を紹介している。
「週刊新潮」2024年12月26日号 掲載
新潮社
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