( 240231 ) 2024/12/27 15:09:17 0 00 筑波大に進学される悠仁さま(Photo by gettyimages)
「永田学長が描いたシナリオ通りの結果になりました。『将来の天皇』が入学されること自体は喜ばしい。一方で『これでいいのか』という思いも…」
戸惑いが混じった口調でこう漏らすのは、筑波大学の関係者だ。
東大か、あるいは筑波大か、それとも東京農大か。秋篠宮家の長男、悠仁さま(18)の大学進学をめぐっては、さまざまな報道が飛び交っていたが、筑波大学の推薦入試に合格され、4月から茨城県の名門国立大学に通われることになった。皇位継承権のある皇族が学習院以外の大学に進学されるのは戦後初めてとなる。
悠仁さまが合格された生命環境学群生物学類の推薦入試は学校推薦型選抜であり、現在通学する高校の推薦に基づき、「書類審査」「小論文」「個別面接」により合格者が決定される。生物学類の定員は1学年80人。このうち今回の学校推薦型選抜では22人が合格。倍率はおよそ3倍だったという。
なぜ東大ではなく筑波大になったのか。冒頭の筑波大関係者は次のように明かす。
永田恭介学長(筑波大学HPより)
「永田恭介学長(71)は2013年4月から学長を務めています。本来の任期は最長で6年でしたが、再任回数の上限を撤廃し、学内の教職員から反発されました。少なくとも2027年3月まで学長を務めることになっていますが、同じ人間が国立大のトップの座に14年も居座り続けるのは異例。永田学長は野心家でワンマンなところもあり、メディアに『筑波のプーチン』と書かれたこともあります。
『将来の天皇』の受け入れは学内の総意ではなく永田学長の悲願でした。始まりは悠仁さまがお茶の水女子大学附属小に在学されていた頃です。悠仁さまは幼稚園から中学までお茶の水女子大学の付属校に在籍されましたが、高校から女子高になるため、別の学校に進学する必要がありました。
進学問題が世間の関心事となる中、悠仁さまはお茶の水女子大学と筑波大学が結んでいる提携校進学制度を利用し、いわば『受験なし』で、筑波大附属高校へ進学されました。両校の付属校に在学する生徒は成績や学力検査で基準に達すれば互いの付属校に進学できるという制度であり、悠仁さまがお茶の水女子大学附属小の5年生だった2017年に設けられました。これを主導したのが永田学長でした。
お茶の水女子大学附属中の男子の偏差値は女子よりも低く、50程度です。一方、筑附は偏差値が70を超える都内有数の進学校。合格が報じられるや『提携校進学制度は悠仁さまのためにもうけられた制度では』『皇室特権。これは裏口入学だ』との批判もありましたが、永田学長は記者会見で『大変名誉なこと』と発言するなど喜びを隠さず、外野の声などどこ吹く風でした」
東大進学を強く望まれたという紀子さま(Photo by Gettyimages)
永田学長を中心としたグループは「将来の天皇」の受け入れを見据え、入念に準備を進めていった。一方で、次第に悠仁さまの進学先として最高学府である東大が本命視されるようになった。
「永田学長らは筑波大進学が規定路線と考えていましたが、紀子さまが東大進学を強く望まれたとのことです。東大は2016年から学校推薦型選抜を導入。筑附は学校推薦型選抜による東大進学者を出しているため、『悠仁さまは学校推薦型選抜による東大進学を目指しているのではないか』という見方が強くなっていきました。
ただ、大きな壁がありました。『大学入学共通テスト』です。筑波大の推薦入試は『大学入学共通テスト』をスキップすることができます。一方、東大の推薦入試の場合、共通テストをスキップできません。悠仁さまは、とりわけ英語と数学が苦手とのことですが、東京大学の推薦入試では『大学入学共通テスト』で約8割の点数を取ることが目安といわれています。皇嗣職をはじめ周囲が『大学入学共通テストのクリアは難しいでしょう』と進言し、紀子さまもあきらめざるを得なかったと聞いております。
東大進学説について、宮内庁の西村(泰彦)長官が『根拠のない報道については、私も心を痛めている』と言及したことがありましたが、あれは『もともと筑波志望だった』という印象付けのパフォーマンスだったと思います」
後編記事『「悠仁さまは勉強についていけるだろうか…」進学に戸惑う筑波大教職員たちの「冷ややかな本音」』では「将来の天皇」を受け入れることになった筑波大学の教職員らの本音を明かす。
週刊現代(講談社・月曜・金曜発売)
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