( 240884 )  2024/12/28 17:56:13  
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ヘッドライトやウインカーを無闇に使うと法律違反になり、取り締まられる可能性がある。

右ウインカーで「抜かせろ」やパッシングなどの暗黙のルールも、交通違反になりやすい。

特にハイビームを対向車や前車がいる時に使用することは違反で、減光(下向きまたはロービーム)しなければならない。

無灯火や合図制限違反、整備不良も法律違反となる。

灯火類は安全のために重要で、正しく使うことが必要である。

(要約)

( 240886 )  2024/12/28 17:56:13  
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ヘッドライトやウインカーはどんなクルマでも備わっているが、それを前方車へ向けて無闇に使うと法律違反となり、取り締まりの対象となる。煽り運転とみなされる場合もあるので、必要なとき以外は使わないのが賢明だ。 

 

 右ウインカーで「抜かせろ」や、パッシングで「早く行け」など、灯火類を使用した暗黙のルールは、交通違反となる可能性が高いです。そこで今回は、灯火類の違反について改めて解説します。 

 

 そもそも、ウインカー(合図)やヘッドライトなどをはじめとする灯火類の使い方にはルールがあります。 

  

 そのため、右ウインカーで「抜かせろ」やパッシングをして「早く行け」というのは、ルール違反(交通違反)として取り締まられる可能性が高いです。よって、基本的なルールを確実に覚えておくだけでなく、ルールを守って使わなければなりません。 

 

 ここからは、灯火類に関する基本的なルールや違反を解説します。あくまでも原則となる部分の解説となるため、基本ルールを改めて確認する際の参考にしてみてください。 

 

 ヘッドライトの交通違反としてよく見かけるのは、対向車や前車がいる場面でハイビームにしたまま走行するクルマです。 

 

 ヘッドライトは、上向き(ハイビーム)が原則ではありますが、交通量が多い場所、対向車と行き違うとき、前にクルマがいる場面などでは、減光(下向きまたはロービーム)しなければなりません。 

 

 もし、ハイビームのまま走行した場合、「減光等義務違反」として取り締まられます。そのため、夜間やヘッドライトを点灯させて走行する場面では、メーター内のハイビーム表示灯が点灯しているかいないかを時々確認しましょう。 

 

 なお、オートハイビームやアダプティブハイビームシステムが搭載されているクルマの場合は、ハイビーム表示灯が点灯している状態が正しい場合もあります。詳しくはクルマの取扱説明書などで確認してください。 

 

 夜間や周囲が暗いときに、ヘッドライトや尾灯・番号灯などを点灯させていないクルマを見かけることがあります。周囲からクルマの存在を認識しにくい状況のときに灯火類を点灯していない場合、「無灯火」の違反です。 

 

 無灯火で走行すると、周囲のクルマやバイクなどから自車の存在に気づいてもらえない危険性が高くなります。そのため、周囲のクルマの存在が見えにくくなってきたときや周囲のクルマのヘッドライトなどが点灯し始めたら、自分のクルマのライトの点灯の有無を確認しましょう。 

 

 オートライトの場合は、周囲が暗くなると自動でライトが点灯するものの、点灯し始めるタイミングはクルマによって異なります。日が傾き始めたころから周囲に自車の存在を認識させるためにも、オートライトの点灯タイミングを設定で変更できる場合は「早め」に設定しておくとよいでしょう。 

 

 

 必要のない場所で合図(ウインカー)を出すのは「合図制限違反」です。先述した右ウインカーで「抜かせろ」や、意味もなく合図(ウインカー)を出した場合は、この「合図制限違反」となります。 

 

 また、右左折や進路変更などの行為が終わっているのに、合図を消し忘れていた場合も「合図制限違反」です。なお、合図を出すべき場所で出さなかった場合は「合図不履行」となります。 

 

 見かけることが少なくなりましたが、いまでも時々見かけるのが、白色のブレーキランプやウインカーランプなどの整備不良車両です。 

 

 灯火類の色は、ブレーキランプが赤色、ウインカーランプが橙色(点滅回数は毎分60回以上120回以下)、番号灯が白色など、法律により決められています。よって、ルールに準じた灯火類の色でなければ車検はとおりません。 

 

 灯火類の球切れも整備不良となります。近年はLEDランプが普及しているため、球切れの心配がほぼなくなりました。しかし、LEDランプにも寿命はありますし、接触不良などによって点灯しなくなる可能性もあります。そのため、LEDの灯火類が装備されているクルマも定期的に灯火類の点灯・点滅の確認をしておきましょう。 

 

 灯火類は安全にクルマを走らせたり、周囲に自車の存在を知らせたりするために必要となる重要な部品です。また、ルールを守って使わなければ、周囲の交通に勘違いさせてしまう可能性もあります。 

 

 よって、運転するときは灯火類の基本的なルールを守り、正しい使い方をしなければなりません。自分の身の安全を守るだけでなく、周囲の交通の安全を確保するためにも、灯火類は正しく有効に活用しましょう。 

 

齊藤優太 

 

 

 
 

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