( 241226 ) 2024/12/29 15:06:30 0 00 赤坂御用地での佳子さま(写真提供 宮内庁)
12月29日、秋篠宮家の佳子内親王殿下が30歳のお誕生日を迎えられた。この1年、外交関係樹立125周年を記念し、5~6月にギリシャをご訪問されるなど、数多くの公務に邁進された佳子さま。一方で30歳と言えば、姉の小室眞子さんが結婚した年齢でもある。ご結婚は近いのか。そして、皇室に生まれたことによる苦悩とは――。「週刊新潮」が報じてきた、7つの肉声から読み解いてみよう。
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佳子さまは2019年、24歳の時に国際基督教大学を卒業された。その際、ご結婚について宮内記者会から質問を受けられ、以下のようにご回答されている。
「結婚の時期については遅過ぎずできれば良いと考えております」
それから5年。30歳を迎えられ、その時期はそう遠くない、というのが大方の関係者の見立てである。
なぜなら、現在、国会では、皇族数確保に関する協議が進行中であるからだ。
2年前、政府の安定的な皇位継承策などに関する有識者会議は、皇族数確保のための具体的方策として、「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する」ことを一案として提案した。
こちらは現在、衆参両院の正副議長が中心に、与野党協議が進んでいる。この9月には石破総理に中間報告が行われた。その中では、上記の案についても、「おおむね共通認識が得られた」と報告されている。議論はまだ続くが、これが成立すれば、佳子さまはご結婚された後も皇室に留まって引き続きご活動される可能性が出てくるのである。
しかし、これを佳子さまは本当に望まれているのだろうか。
かつて「週刊新潮」では、皇族に生まれたことに対する佳子さまの複雑なご感情について、秋篠宮家に近い関係者の、以下のような証言を紹介している。
「紀子さまはお子さま方に厳しい物言いで干渉されていた印象があります。年頃になられたお子さま方にすれば、口うるさく感じられた面もあったのではないでしょうか。実際、紀子さまと佳子さまとのやり取りが、口論に発展することも珍しくありませんでした」
そして、その際、佳子さまは強い口調でこのようなことをおっしゃったという。
「“お母さんは結婚するときに納得した上で皇室に入ったのでしょう。でも、私とお姉ちゃんはちがう。生まれた時からここしか知らないのよ”と。佳子さまは、ご自身が“籠の鳥”も同然ではないかと仰りたかった。紀子さまはそれを覚悟された上で相思相愛となられた秋篠宮さまと結ばれました。しかし、宮家に生を享(う)けたご自分たちは、そもそも人生を選ぶことさえできない、と。佳子さまのお言葉を耳にした紀子さまは、それ以上反論なさることはなく、黙ってしまわれました」(2021年9月23日号)
皇族であられることで得られる「特権」もあるが、一方で、「制限」も多々ある。一般国民と比べ、自由が制約されることについての悲痛な叫びである。
これに加えて、眞子さんの結婚問題がこじれた2017年末以降は、SNSを中心とした秋篠宮家へのバッシングも激しくなった。佳子さまも時にその対象になり、心を痛められる部分もあったのだろう。こんなことも口にされていたという。
「佳子さまは最近『今は日本にいたくない』などと漏らされています。ご自身が何かをなさるたび、そのお振る舞いがあらぬ批判を招いてしまう。その繰り返しに辟易され、スマホなどはあるにせよ、国内の情報から“隔離”されたいとのお気持ちを抱かれているのだと拝察いたします」(2019年10月17日号、秋篠宮家の事情を知る関係者の証言)
こうしたバッシングは未だ止まない。だからこそ、佳子さまの「皇室離脱願望」は膨らむばかり。最近もこんな発言をなされているという。
「『皇室から出るには結婚するしかない』とも口になさるようになっています」(2025年1月2・9日号、同)
しかし、前述のように、皇室を巡る制度が改正され、女性皇族がご結婚後も皇族としての身分を保持することになれば、離脱もままならなくなる。その前の結婚が望ましい、とお考えになるのは自然であろう。
では、その「お相手」はどのような方になるのだろうか。
佳子さまは理想の男性像について、前述の大学卒業時の文書でこう述べている。
「以前もお答えしていますが、一緒にいて落ち着ける方が良いと考えております」
また、「お相手がいらっしゃいますか」との問いには、
「このような事柄に関する質問は、今後も含めお答えするつもりはございません」
大学時代には、憧れる男性もいらっしゃったそうだ。佳子さまのご学友のひとりが振り返るには、
「佳子さまは学生時代から自由闊達な方で、世間知らずな印象はありません。時には、気になる異性の話を口にされることも」(2021年9月23日号)
とはいえ、交際もまた、皇族ゆえに思うようにはならなかったという。
「よく仰っていたのは“私がいいなと思う人がいても、いざ付き合いそうになると、いつのまにかいなくなってしまうの”ということでした」(同)
苦悩は大きい。
これまで佳子さまが“ご関係”を報じられてきた男性は以下の方々だ。
〇「富士急グループ」総帥・堀内家の子息。堀内光一郎・富士急行社長、国会議員で元オリパラ担当大臣の堀内詔子代議士の息子で、メガバンク勤務。初等科から中等科まで学習院で、眞子さまの同級生でもある。
〇リーズ大学留学時に出会った、東農大出身の留学生仲間。
〇学習院出身の勤務歯科医。父は歯科医を経営し、秋篠宮家も治療に通われている。両親、弟も学習院出身で、本人は初等科時代、佳子さまとクラスメート。
もっとも、こうした男性の親などに聞くと、交際を否定しているケースもあるから真偽は定かではない。
また、今年は島津家の存在がクローズアップされた。島津家は言わずと知れた薩摩藩主の家系で、旧華族。この4月13日、都内で行われた同家の私的な会合に、上皇ご夫妻、秋篠宮ご夫妻がお忍びでご出席。その中に佳子さまのお姿もあった。島津家は皇室と縁が深く、昭和天皇の后、香淳皇后の母親は島津家出身。上皇陛下の妹の貴子さんも島津家の分家・久永さんに嫁いでいる。何より、島津家の一族の中には、佳子さまより一歳年上で、初等科から大学まで学習院に学び、メガバンクに就職した男性がいるという。このため「お見合いか」と話題になった。
一方で、佳子さまは「お相手」を熟慮されるはず、との見方もある。万一国民から祝福されないご結婚となれば、これまたご苦労が絶えなくなることを憂慮されているのではないか、というのだ。
また、高円宮家の次女・典子さんが出雲大社の禰宜だった千家国麿さんと結婚した際、母の紀子さまが「秋篠宮家は高円宮家より身位が上ですから、娘のお相手も、出雲大社を上回る家の方でないと……」と漏らされたとも報じられている(「週刊新潮」2023年4月13日号)。
今年の歌会始で佳子さまが読まれた歌は「待ちわびし 木々の色づき 赤も黄も 小春日和の風にゆらるる」。これを見て、結婚成就のメタファーと感じた歌人もいるそうだ。
30歳になられた佳子さま。次の一年は果たして、どのような年になるのだろうか。
デイリー新潮編集部
新潮社
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