( 241656 )  2024/12/30 06:23:37  
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球界を代表する遊撃手の西武・源田 

 

 西武の源田壮亮が銀座の高級クラブで働く20代女性と1年近くにわたり不倫関係を続けていたことが、12月25日に文春オンラインで報じられた。記事によると、源田は同誌の取材に対し、女性との不倫関係を認めたという。 

 

 愛妻家のイメージが強かっただけに、ショックを受けたファンが多いだろう。2019年10月にアイドルグループ・乃木坂46の元メンバーだった衛藤美彩と結婚。同学年で同じ大分県出身ということで意気投合した夫婦の間には2人の子供が生まれ、おしどり夫婦としてメディアに多数出演。22年には「第15回ペアレンティングアワード」のカップル部門を受賞。衛藤のYouTubeチャンネルには源田が出演し、家族で地元の大分に帰省したり、動物園に出掛けたりする仲睦まじい様子も配信されていた。 

 

 過去に西武の番記者だったスポーツ紙記者は、源田についてこう語る。 

 

「おっとりした口調で穏やかな性格ですが、飲みの場は好きなイメージがありましたね。独身時代の話ですけど、チームメートと行く飲み会では女性に積極的だったという話を聞きました。ただ、今は家族もいますし、今回の一報を聞いた時はびっくりしました」 

 

■SNSの誹謗中傷問題では被害者に 

 

 源田は家族思いで責任感が強いことで知られている。22年9月に衛藤が当時のチームメートの妻からSNS上で誹謗中傷を受けことが文春オンラインで報じられると、自らのインスタグラムでその経緯を説明。2年間にわたってSNSで個人情報がさらされ、誹謗中傷を受けたため投稿者のアカウント開示請求をしたところ、発信者が当時チームメートだった選手の妻だと判明したことや、そのためチームメートに事実関係を説明する場を持ったことなどを記し、「発信者が私たちが想像もしていなかったチームメートの奥様と特定されたことにより、全てを内々で済ませることと、当該選手から野球を奪わないで欲しいという想いを球団に相談させて頂きました」「報道には怒号や悔し涙などと記載されておりますが、怒号などはあげておりません。また悔し涙ではなく、苦しんできた想いが湧いてきて涙が出てしまいました。また当該選手はこの会には参加しておりません」などと綴っていた。 

 

 

■骨折を押して出場したWBCで世界一に貢献 

 

 野球では順風満帆にキャリアを積み重ねてきた。ドラフト3位で入団した西武で17年に新人の遊撃で史上初の全143試合出場し、37盗塁で新人最多記録を更新。新人王を受賞するとその後も不動の遊撃手として活躍し、18、19年のリーグ連覇に大きく貢献した。20年から主将に就任。今年は球団ワースト記録の91敗で最下位に沈んだが、全143試合出場で7年連続ゴールデングラブを受賞している。 

 

 侍ジャパンの常連にもなり、21年の東京五輪で金メダルを獲得。昨年のWBCでは大会期間中に右手小指を骨折したが準々決勝以降もスタメンで強行出場を続け、世界一の原動力になった。現在の侍ジャパン・井端弘和監督の信頼も厚く、今年11月のプレミア12では31歳とチーム最年長で選出された。決勝で台湾に敗れて大会連覇はならなかったが、精神的支柱としての存在感は大きかった。 

 

 今回の不倫報道は家族内の問題のため、西武が球団内で処分を下すことはないとみられるが、今後の国際大会で侍ジャパンのメンバー選出には影響を及ぼす可能性がある。 

 

「報道された、プレミア12が開催されていた台湾の遠征中に女性と密会していたということが問題視されかねない。若手の手本にならなければいけない立場なのに、意識が低いと言わざるを得ない。侍ジャパンに選出される選手は野球がうまいというだけではなく、子供たちの模範になるような立ち振る舞いが求められる。信頼を失う行動をした源田を今後も侍ジャパンで選び続けるのか不透明です」(スポーツ紙デスク) 

 

 プレミア12では、遊撃は源田のほか、紅林弘太郎(オリックス)、大会期間中に二塁を守った小園海斗(広島)が選出されていたが、国際舞台で修羅場を潜り抜けてきた源田の経験値と守備力は球界トップクラスだ。井端監督は今回の報道を受けてどう判断するか、頭を悩ませることになるだろう。 

 

 最下位からの巻き返しを狙う西武にとっても、源田の今回の報道は暗い影を落とす。 

 

「西口文也新監督のもと、外崎修汰が二塁から三塁にコンバートされることになりましたが、野手で唯一レギュラーが確約されているのは源田だけ。チームの先頭として引っ張ってもらわなければ困る存在でしたが、求心力の低下が懸念されます」(民放のテレビ関係者) 

 

 プレーで信頼を取り戻すという考えは時代遅れかもしれないが、今後は厳しい視線を向けられる中、猛省してリスタートを切るしかない。 

 

(今川秀悟) 

 

今川秀悟 

 

 

 
 

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