( 244581 )  2025/01/05 05:41:53  
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ベストカーWeb 

 

 イケオジになりたければ服装や仕草はもとより、乗っているクルマにもこだわりたい。でも、イマドキのクルマは高くて買えそうにない……だったら、中古車を選ぶべし。だって、予算100万円以内でも間違いなくイケオジカーは買えるんだから! 

 

 文/FK、写真/奥隅圭之、トヨタ、マツダ、三菱、CarsWp.com 

 

 新車・中古車ともにクルマの価格が高騰していることは周知のとおり。 

 

 もちろん、こだわりがまったくなければ、予算100万円以内で買えるクルマはごまんと存在する。 

 

 だが、しかし!「イケオジになりたい!!」などという欲張りな条件をプラスすると、その選択肢は激減する……と思いきや、ところがどっこい! 

 

 じつは、中古車を探せば探すほど"これもイケてる""あれもイケてる"と思わざるを得ないほど、100万円以内で買えるイケオジカーがあるのだ。 

 

 イケてる条件は十人十色で千差万別であることは重々承知のうえで、ここでは安くてもイケオジになれそうな4モデルをピックアップ。 

 

 いずれのモデルも年式は古いながら、パッと見ればイケオジが気取れる(要はハッタリが利く)ような雰囲気をもっている個性的かつ存在感があるクルマであることは理解していただけるはず。 

 

 しかも、これらのモデルが100万円で買えるなら、とっても経済的だと思わない? 

 

 2023年4月に"3つの新しい「クラウン」"と題してスポーツ、セダンとともに追加情報が公開されたエステート。 

 

 洗練と余裕の大人の雰囲気をあわせ持ち、後席のフルフラットデッキとともに機能的なSUVとしてアクティブライフを楽しめる新型エステートは2024年央以降に発売が予定されているが、ここで紹介するのは2007年6月をもって生産が終了した先代(10代目)のクラウンエステートだ。 

 

 1999年12月、約12年ぶりとなるフルモデルチェンジでモデル名が"クラウン エステート"に変更された10代目。 

 

 ベースとなったのは同年9月に発売した11代目のクラウンで、先代モデルまで装備されていた格納式サードシートは用意せず、5名乗りに改められた。 

 

 バリエーションは標準的な"ロイヤルシリーズ"とスポーティな"アスリートシリーズ"の2系列。 

 

 エンジンはすべて6気筒DOHCとなり、3リッターD-4の220psを筆頭に2.5リッター200ps、2.5リッターターボ280psの3種類がラインナップされた。 

 

 トランスミッションは5ATと4ATの2種類が用意されたが、上位グレイードにはステアリング上のスイッチでマニュアルシフトを可能にしたステアシフトマチックを採用。駆動方式はFRが基本だが、アスリートFourの名でフルタイム4WDも設定された。 

 

 サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーン/コイルの独立式で、アスリートシリーズにはスポーツサスペンションを装備するなど、走りの面でも従来のステーションワゴンにはない卓越した操縦性と走行安定性を両立している。 

 

 現在の中古車市場における平均価格は80万円前後で最高級ステーションワゴンとして名を馳せたクラウンエステートがこの値段で買えるなら、お買い得ではないだろうか? 

 

 

 レクサスがGS、SCとともに国内開業時(2005年8月)に投入したモデルが、感動と快感の走りをテーマにドライビングを楽しむための走りを追求したインテリジェントスポーツセダンと銘打ったISだ。 

 

 レクサス独自のデザインフィロソフィーである"L-finesse"に基づき、個性を表現したIS。 

 

 塊の凝縮感から生まれるパワーと走りを予感させるワイドなスタンスを表現したエクステリアや日本の美意識を織り込んでサイズを超えた豊かさと奥深さを創出したインテリアは、L-finesseを具現化した最たるパートともいえる。 

 

 その一方で、卓越した基本性能を実現するパワートレーン&シャシーも魅力だ。 

 

 まず着目したいのは、高い動力性能と低燃費・低エミッションを両立した新開発V6 3.5リッターの2GR-FSEと軽快でバランスの良い走りを実現したV6 2.5リッター 4GR-FSEの2種類のエンジン。 

 

 さらに、滑らかな変速フィールとスポーティな操作性を実現して操る歓びを高めたステアリングパドルシフター付きの6 Super ECT&シーケンシャルシフトマチック、確かな効き・コントロール性・剛性感を追求した高性能ブレーキなど、その魅力的な装備は枚挙に暇がない。 

 

 他にも運転を支援するレーダークルーズコントロールや、前面衝突の危険を警告して衝突時の被害軽減を図るミリ波レーダー方式のプリクラッシュセーフティシステムを全車にオプション設定。 

 

 加えて、世界初の人体への負担軽減を追求したSRSツインチャンバーエアバッグを採用するなど、当時の先進・安全装備も充実していた。 

 

 古い個体となると約20年落ちとなるISだけに現在の中古車市場では100万円以下のモデルもゴロゴロ存在していることから、一度はレクサスオーナーになりたいと思っている人には、狙い目のモデルであることは間違いない。 

 

 マツダの代名詞ともいえる"魂動デザイン"。 

 

 クルマは単なる鉄の塊ではなく命あるものと考えるマツダが、"ドライバーとクルマの関係をまるで愛馬と心を通わせるかのようにエモーショナルなものにする"というテーマのもとに追い求め続けて辿り着いたデザインフィロソフィーだ。 

 

 その第1弾モデルとして2012年2月に発売されたのが初代CX-5。 

 

 先述のとおり、マツダのデザインテーマ"魂動"とマツダならではの"スカイアクティブテクノロジー"を全領域で採用した最初のモデルとなったCX-5。 

 

 CX-5に採用されたクリーンディーゼルエンジンのSKYACTIV-Dは、量産ディーゼルとして世界一低い14.0という圧縮比を実現して優れた排出ガス性能だけでなく、高い燃費性能や4.0リッターV8ガソリンエンジン並みのトルクも両立し、爽快な加速フィールと優れた燃費性能を実現した。 

 

 また、運転のしやすさ、乗り降りのしやすさ、荷物の収納などユーザーが本当に便利で快適と実感できることを最優先したパッケージも大きな魅力となったCXー5。 

 

 まず着目したいのは、長時間の乗車でも疲れにくい立ち気味の着座姿勢を基本に伸びやかな頭上空間と肩まわり空間が確保されている点。 

 

 大人がゆったり座れる空間を実現するべく997mmの後席レッグルームが確保されている。 

 

 さらに、2列目乗車時は500リッターで2列目収納時に至っては1620リッターを実現した大容量ラゲッジスペースも大きな魅力だ。 

 

 サイドモニターとバックガイドモニターの映像をルームミラーに表示する機能を全車に標準装備したりと、あらゆるシーンで乗員全員が快適に楽しく使えるパッケージもまた秀逸であった。 

 

 デビューから10年以上が経過したこともあって、中古車市場では100万円を下回るモデルも決して少なくない初代CX-5。 

 

 人気モデルであるがゆえにタマ数も豊富なだけに、今なお続くSUVブームに乗りたいのなら初代CX-5を選ばない手はないかも!? 

 

 

 イケオジ=カッコつけなおじさんを気取りたいなら、人とは異なるオープンカーという選択肢もある。 

 

 とはいえ、今どき100万円以内で買えるオープンカーなんてないでしょ?と思っている人がいたら、とっておきの1台をお薦めしたい。 

 

 それは1989年に現地生産の北米専用モデルとしてデビューし、1990年に輸入されたエクリプススパイダーだ。 

 

 2004年10月に発売された4シーターのオープンルーフモデルのエクリプススパイダーは、2003年の東京モーターショーでの参考出品を経て、翌年に国内販売を開始。 

 

 北米仕様の雰囲気を極力排除してダイナミックなアメリカンテイストを満喫できる仕様に模様替えするとともに、灯火類や排出ガス仕様も日本の国内法規に適合させての登場となった。 

 

 エンジンはスムーズかつトルクフルで扱い易い特性を示した可変吸気機構付きのV6 3.0リッター SOHC 24バルブを搭載。 

 

 これにイージードライブ・スポーツモードを選択すればマニュアル感覚のシフト操作を可能としたスポーツモード付きのINVECS-II 4ATが組み合わせられており、オープンルーフと相まってパワフルかつ爽快な走りを披露した。 

 

 また、エッジが利いたシャープなボディラインやメカニカルな力強さと機能美を表現したエクステリアや、ブラックを基調色としたインテリアとも相まってスポーティさを強調。 

 

 加えて、オープンモデルでありながらも、ロングホイールベースの特徴を活かしたゆとりの居住空間や幌収納スペースの小型化で後席の居住スペースにも配慮したパッケージは、快適性もしっかりと確保されていた。 

 

 そんなエクリプススパイダーの現在の中古車価格は、タマ数こそ極少ながら安い個体であれば80万円前後。"クセ強"なアメリカンテイスト溢れる1台は、個性を求める人には最高の1台になるに違いない。 

 

 

 
 

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