( 244881 )  2025/01/05 18:40:03  
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(c) Adobe Stock 

 

 2024年の株式相場は、新NISA制度の開始や日経平均株価の市場最高値更新、その後の「令和のブラックマンデー」など、まさに激動の1年だった。日銀とFRBの金融政策は引き続き注目されており、2025年に向けてどのような動きを見せるのか気になるところだ。 

 

 今回は、元手200万円から資産2億円を築いた育ママ投資家・ちょる子氏(X: @kabu_st0ck)に、日本株の現状や日銀とFRBの金融政策の見通しなどについて話を伺った。短期連載全2回の第2回。 

 

 ーー前回、東証の「PBR1倍割れ改善」要請により株主還元をする企業が増加しているとお話がありました。それに伴い、海外投資家の買いも期待されるなど、長期的に見れば日本株は明るいのでしょうか? 

 

 大きな成長は見込めないものの、横ばいか微増程度にとどまると考えています。それも、石破新首相の任期がどれだけ続くかによるでしょう。第1回でお話したとおり、石破政権は増税のスタンスを取っているため、それが投資マインドを冷え込ませているのは間違いないでしょう。 

 

 一方で、2024年はTOB(※)が多かったため、日本株が割安と見られているのだと思います。こうしたイベントをきっかけに局地的に買われる場面もあるでしょう。しかし、現状では株価が上昇する明確な要素がないため、基本的には横ばいの相場が続くと見ています。 

 

※株式公開買付け 

 

ーー石破政権がこのまま続くとなれば、どうなっていくと思われますか? 

 

 正直なところ、株式相場としてはネガティブな状態が続くしょうね...。対して、仮に高市早苗氏が首相になれば、日本株は右肩上がりに推移すると思います。彼女は経済学部出身で、近畿大学経済学部の教授も務めていた経験があり、経済に明るい方なんです。また、基本的には故・安倍前首相を支持していてアベノミクス推進派なので、彼女が首相になれば、法人税減税や雇用の拡大に向けて舵を切ると思います。 

 

 そうなれば、経済にとってかなりポジティブに働くと考えていますが、これはたらればの話ですので、今は目の前にある現実を受け入れるしかないと腹を括っています(笑)。 

 

 

ーー2025年7月の参議院選挙で潮目が変わる可能性はありそうでしょうか? 

 

 いや、望み薄だと思います。本来ならば、自民党は参議院選挙に向けて市場に優しい政策を打ちだすべきです。しかし、先日発表された2026年4月からの防衛特別法人税4%の新設を見ると、やはり難しいと感じています…。 

 

 ただ日本の上場企業は、前述のPBR1倍割れの是正により、17兆円の自社株買いを実施しており、これは強みになると考えています。日本の株式市場の75%は海外投資家によるもので、彼らの売買が非常に重要です。過去1年で最も売れた額は6~7兆円です。 

 

 つまり、自社株買いの金額が売りの倍以上になっているため、米国株に引きずられて株価が上がることはないものの、大きく下がることもないというわけです。 

 

よ。 

 

ちょる子 

 

 

 
 

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