( 244979 )  2025/01/06 03:28:08  
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60代女性が息子の闇バイト参加について語る。

オンラインカジノへの依存が深刻化し、公益社団法人の相談件数が急増している。

家族も依存しているケースが増えており、新型コロナ禍で急増した。

オンラインカジノは違法だが、依存者が後を絶たないため、撲滅が必要との声がある。

依存者が犯罪に手を染める例もあり、会員の調査でも3割が依存する家族が犯罪に加担した経験を示している。

息子はギャンブル依存症になり、闇バイトに応募し、逮捕された事例を挙げており、母親はショックを受けたと話している。

警察当局には決済代行業者への取り締まり強化などを求めている。

(要約)

( 244981 )  2025/01/06 03:28:08  
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闇バイトに加担した息子の経験を語る60代女性=2024年12月17日、東京都千代田区 

 

 オンラインカジノへの依存が深刻化している。 

 

 公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」に寄せられた相談件数は5年間で約11倍に急増した。賭け金を得るために闇バイトに加担するケースもあるといい、同会の田中紀子代表は「ギャンブルに依存し、多くの人が犯罪に手を染める現状に危機感を覚える。違法なオンラインカジノは撲滅しないといけない」と訴える。 

 

 同会に寄せられた相談のうち、「家族がオンラインカジノをやっている」と答えた人は2024年1~11月に91人に上った。19年は年間8人にとどまっており、新型コロナ禍を機に急増した。 

 

 同会によると、オンラインカジノは違法だが、スマートフォン1台あれば自宅で気軽に24時間ギャンブルができるため、依存する人が後を絶たない。 

 

 一方、ギャンブルに依存する人が賭け金を手にするため、犯罪に手を染める例もある。同会の会員681人を対象にしたアンケートでは、ギャンブルに依存する家族が横領や窃盗、闇バイトなどの犯罪行為に加担したとの回答が3割に上った。 

 

 60代の女性の息子は、高校時代にパチンコなどにはまり、ギャンブル依存症となった。職を転々とし、徐々に女性に金をたかるように。「金を送ってくれないなら犯罪をする」と言われ、これまでに計約1000万円を送金した。 

 

 それでも金が足りなかったのか、息子は闇バイトに応募し、強盗致傷事件で逮捕された。「ショックで頭が真っ白になった。母の日にカーネーションをくれるような優しい子だった」と語る。 

 

 同会は「ギャンブル依存症は進行すると、行動に歯止めが利かなくなる。ひとたび事件が起きれば、当事者だけの問題ではなく、家族や職場にも大きなダメージがある」と指摘。警察当局に対し、決済代行業者への取り締まり強化などを求めている。  

 

 

 
 

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